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S,1『SP 異世界転移する。』

第1話です、とりあえず始めました。誤字脱字が多いかも知れません、ご了承下さい。

 security・police通称・SP 内閣総理大臣をはじめとする各大臣、衆議院長、参議院長、最高裁判所長官、各政党幹部の他、都知事や経団連会長などのVIPの身辺警護が任務の警察官である。


その中には元、自衛官や消防官などの体力勝負の経歴を持つ者も少数派ながらいる。木崎耕助は、元自衛官の経歴を持つ機動警護隊のSPだ。


「あれ、本気なんですかね?」 


警視庁館内にある警視庁 警備部 警護課の室内にあるテレビを見ながら木崎は、先輩である海原真琴に話し掛ける。

       ・・・・・・ 

「知るか。だがあれのせいで普段、待機だけのオレらが輝ける瞬間が来るかもしれん。」


海原は書類に目を通しながら、右手に持っていたボールペンをテレビに向け、皮肉混じりに言った。


テレビの中では、ニュースキャスターが国会議事堂の前でマイクを持ちながら状況を伝えている。


国会議事堂の前異様な雰囲気に包まれている、だが今はデモ行進が起こっているわけではない、むしろ静かすぎるのだ。 


何十台ものパトカーや大型輸送車、遊撃車が赤色灯を点滅させ、何百人もの警官たちが蟻の子一匹通さんとばかりに特殊警棒をちらつかせ、警備している。

 

こんなことになったきっかけは3日前、各テレビ局 に一通のメールが届いたところから始まる。そのメールの内容はこの様な物だった。


-各テレビ局の皆さんへ、-


- 私は3日後に行われる国会議事堂での集会の日、国会議事堂を爆破しようと思います。嘘でないことを証明するため、澤木 東京都知事の家を爆破して見せましょう。

嘘でないことを証明出来たらこの内容を報道して下さい。 -


-黒猫より-


最初はどのテレビ局もよくある悪戯だと相手にしなかったが、翌日、澤木 東京都知事の自宅が何者かに爆破されるという事件が起こった。その時家に居なかった都知事は無事だったものの、その妻と子供は瓦礫の下から死体で見つかり、両隣の家の一部も吹き飛んだ。


この事件があり、今国会議事堂の前では厳戒態勢が敷かれ、普段待機だけの予備のSPも出動命令が出たのである。


「はぁ・・・中二くせぇことしやがって。・・・」


海原は、書類の挟んであるファイルを机に叩きつけ、立ち上がる。     

       ・・・・・  

「先輩、今日はいつもより不機嫌ですね。」


「俺はいつもは、優しくおおらかな男だか?・・・何だその目は?」


「いえ・・・何でもありません。」


「いつも鬼のように厳しいです。」とは言えなかった。


「とは言え、不機嫌にもなるさ、結婚記念日にこんな事が起こったんだからな。」


「先輩、今日、結婚記念日だったんですか?」


「ああ、妻とレストランへディナーに行くつもりだったが、あの黒猫とやらのせいでバカ高いキャンセル料取られたよ・・・たく・・・」


木崎と海原は装備課へ行く。


木崎と海原が装備課に入った時、既に係員によって準備されていた。抗弾ベストや小型無線機、特殊警棒などの通常の警護で使用する装備は装備課に揃っている。


今回用意された銃と弾薬それを携帯するためのホルスターを見る。銃はグロック17だった。


通常SPが任務で使う拳銃はシグザウェルP230という中型自動拳銃で警視庁が正式採用している。


この銃はスイスのシグ社のライセンスを得て国内生産されている。だが、今回用意されたのは、グロック17である。


グロック17はオーストリアのグロック社が開発した9ミリの自動拳銃で、フレームにはポリマー2と呼ばれる強化プラスチックが使用され、摂氏200℃から-60℃まで変質しないという。

装弾数は、17発+1、シグP230の7発+1と比べると、倍以上の装弾数である。


使用弾薬は9ミリ、パラベラム弾もしくは、9ミリ、ルガー弾とも言われる9×19弾である。P230の使う380ACP弾と弾頭の大きさはほぼ同じだが、火薬の量が多く対人用としては最も優れた弾薬との評価もある。


抗弾ベストに関しては「スペクトラ」というハイテク繊維て、作られるようになってからは、Yシャツの下に着ても目立つことはない。


抗弾性も向上しており、これまでのケブラー繊維が苦手としていた貫通力の高いトカレフap弾も木崎と海原が今着ているスペクトラ・シールド(タイプ3)なら貫通することはない。

また、受弾後の肋骨等の損傷もほとんど無いと言われている。


抗弾ベストの上から白のYシャツを着て地味な色のネクタイを締める。


グロック17を収めたビアンキ製のインサイド・パンツ・ホルスターをベルトの右側に装着する。


グロックの予備弾倉が2本入ったマガジン・ポウチをベルトの左側に付け、三段式特殊警棒はケースに入れて、右側やや後ろに付けた。


濃紺のスーツの上着を着る。SPは任務中上着のボタンを留めない。警護対象が襲われた時にわざわざ、ボタンを外して拳銃を取り出していては間に合わない。


鏡を見た。見た目は地味で、とても9ミリ拳銃と52発の弾を持っているようには見えない。


木崎と海原は、警視庁を出て国会議事堂へ行く。


木崎達の今回の任務は、対象の直接警護ではなく、審議中の国会議事堂内の警備である。色々な事情で一般の警備員に任せる訳にはいかないのだ。


審議が始まって十数分、国会議事堂正面ロビーで怪しい奴が居ないか見張る。外では未だ機動隊や制服警官達が怖い顔つきで見張っている。正直、退屈である。


退屈で退屈でそろそろ意識が無くなり始めたその時、


-ドンッ-


木崎達がいる正面ロビーから30メートル程離れた所にあるパトカーの後方部分が吹き飛んだ。続いて20メートル程離れた所の地面が弾け飛び、マンホールの蓋が空高く舞い上がる。


「ヤバい!ヤバい!ヤバい!」


知らず知らずのうちに、そう連呼する。


-パパパパッ-パパパパッ-パパパパッ-


更にサブ・マシンガンを指切り連射する乾いた音が近づいてくる。


「バカ!!落ち着け、予定どうり大臣らは裏口から避難させる。お前はそっちの警護に付け、俺は状況を確認してくる。」  


海原は、パニックになりかけていた木崎に、冷静に指示をし大臣らの警護に向かう。


「はい分かりました!!」


木崎は国会議事堂の無駄に長い廊下を走り、各大臣達を逃がすために扉を開いておく、


-パン-パン-パン-


開けようした扉の向こうから銃声が聞こえた。


「クソッ」


グロックを構えて扉を蹴り、勢いよく開ける。


その瞬間  


-ドンッ-


頭の上から火の玉が迫る。


迫る火の玉がスローモーションのようにゆっくり見える。


「あッ・・・」


仕掛け爆弾だった。 

-これ、・・・俺・・・死んだわ・・・-


本能的に堅く目を瞑ってしまう。


「・・・」


あれ?、何も起こらない。・・・いや、死んだのか?


恐る恐る目を開ける。


目の前には、いつだっか映画チャンネルで見た、パ●レーツ・オブ・カ●ビアンのジャッ●スパローそっくりの格好をしたオッサンの顔が視界いっぱいに広がる


「ああああああーーーッ」


「ああああああーーーッ」


いい年してパイレーツでカリビアンな格好のオッサンとあと4年で三十になるスーツの男が同時に、そしてアホみたいに叫ぶ。







 





















 










1話です。・・・何かSPの装備品や、国会議事堂でのシーンが大半を占めてしまい、しかも異世界の最初のシーンがパイレーツなオッサンと濃紺色スーツの叫ぶシーンで終わってしまいました。(すいません!!)

でも、次からは、可愛い女の子や異世界での生活シーンを入れたいと思います・・・いや、絶対入れます!!乞うご期待!!

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