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そんなこんなで開戦より2ヶ月。
日本海軍欧州派遣艦隊がエジプトのアレキサンドリア軍港に到着。
今北アフリカには、ロシアと国民党以外のこの戦争に参加している軍隊が集結していた。日本は、先発隊の陸軍を北アフリカ戦線開始当初より派遣していた。
欧州派遣艦隊の規模は、戦艦扶桑と山城。空母朱雀と青龍を主力とする第6航空戦隊。重巡洋艦が妙高型4隻に軽巡洋艦、神通、長良、五十鈴、名取と駆逐艦多数の艦隊を派遣した。
特に、空母朱雀には、海軍の若きエースといわれる橘義之大尉と大伴義家大尉のみで構成される海軍特別遊撃航空分隊も所属していた。
特別遊撃航空分隊とは、優秀なパイロット数人で構成され、戦況にあわせて柔軟に戦地に派遣できるように、海軍本部直属の部隊となっている。