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マリオネッター ・レミ  作者: 羽牟 星
60/60

60話 反省会

反省会


レミの訓練場に戻って、みんなをララの部屋から出します。

レミーズはみんな、しょげています。

頭のネズミ達も申訳無さそうに、しょげています。


レミーズやハムスターズたちは、

ララの部屋玉の中でクリーンとドライを掛けて有ります。


ネズミ達の体温が下がると普通は生死にかかわります。

ハムスターズはアンドロイドでは有りけれども、

ララは、生物、動物として扱います。


事情はトレーナーに聞いた方が良いようですね。

「前回、私とエーテル様に披露した時よりも、短時間で数も、規模も、

 倍以上に成っています。無理はなかったのですか?」


マレオが、苦い顔をして、答えます。

〚当初、計画を聞いた時は、大丈夫か不安だったのですが、


 ミニレミ達の動きも良く、

 レミも、上手く統率していたので、油断しました。〛


〚今考えると、ミニレミ達の自由度が高すぎるのを疑うべきでした。〛

「ん?自由度と言うと、レミの指揮を離れて、

 ミニレミ達、各自が判断して動くと言う事だね。」


〚はいそうです、今考えると、レミが最後の追加で作ったミニレミ達、

 ヒュドラの頭に入った5人は特に自由度が高かったと感じます。〛


〚ミニレミはレミのマリオネッターの能力と蛍玉妖精が合わさって

 出来た物で、レミの能力値が下がり、蛍玉の力が強ければ、

 自由度が増し、自分勝手に成ると考えます。〛


「そうだね、ヒュドラはかなり自分勝手な動きをすると感じたしね。

 特にあのシチュエーションだと、蛍玉はのりのりで悪者役をやるよね。

 今回の騒動は、レミの能力以上の事を遣ろうとしたことが原因かな」


(『待ってください、ララ様』)

レミのティチャーのモクが、必死の雰囲気で、抗議をしてきます。

(『それでは、全ての原因がレミに有ると言う事に成ってしまいます。


 今回の失敗は、此処に居る全員に責任があると思います。

 誰も、マレオ様が言った事に気が付かなかったでは有りませんか。

 私は納得できません。』)


マレオが驚いて

〚まて、俺はそんなつもりで言ったのではない。

 要因の一つを提示したに過ぎない。

 

 モクが言う様に、複数の要因が重なって起きた事だ。

 この失敗を今後にどう生かすかを話し合う場だと解釈している〛


レミが、膝を付いて、頭のモクに手を合わせています。

女神さまに祈りをささげている様にみえますね。


モクが続けて、

(『では、どのような事をお考えですか?』)


〚レミの能力を把握しきれていなかったのが、

 一つの要因ならば、何が出来て何が出来ないかを確認して、


 能力値が足りないならば、補う訓練を行う事が必要だろうな。

 私は、みんなの意見を聞きたい。〛


(『ララ様、ララ様は何か特別なスクロールを

 お造りに成っていると聞きました。

 レミに使わせて頂けませんでしょうか?』)


「何が必要なんだい?」

(『レミは眷属としての能力がいまだに足りていない事が分かりました。

  眷属としての基本能力学習の為のスクロールを使わせてください。』)


ララがびっくりした様にモクを見ています。

「何処からその情報がモクに入ったのか、とても興味があるんだけど。」


モクが手を口に当てて、仕舞ったという仕草をしますが、

振り払うようにして、ララを真っすぐ見つめて


(『私はレミの為に、些細な事も見逃さず、情報を集めたのです。

  そして、ララ様が、今までに無い、画期的なスクロールを

  お創りに待ったと言う結論に達しました。』)


ララがこりゃまいったなと言わんばかりの表情で

「分かったよ、レミーズ達の指導要綱がまとまり次第、

 適時使うとしようか。」


(『有難うございます。私からはここまでです。』)


今度はペーシュが手を上げて、

〚着地点を明確にしようよ。

  レミたちが何処まで出来る様に成るかを決めないと纏まらないよ。〛


ララがふとレミーズを見ると

トレーナーたちとハムスターズが喧々諤々、

話し合っているのを知ってか知らずか、ヒュドラからミニレミを取り出し。


悲しそうに撫でて、プロテクトルームに仕舞います。

その後、ヒュドラの縫い包みの焦げた所を外して、

修理する様です。


ララがレミーズに近づくと、

レミが、振り向き手を合わせて、頭を垂れます。泣いている様です。

この涙は今までとは違いますね。一番悲しい涙の様です。


ララがしゃがんで、レミの頭に手を置き

「残念だったね、でもミニレミやみんなが無事で良かった。

 お前の頑張りは、知っているよ。今度上手くやればいいんだよ。」


レミが座り込んで、両手を顔に当て、大泣きです。

レミーズみんなが泣いています。


「今回の修練が終って、里に帰ったら、

 眷属の皆にパレードを見てもらおうね。

 みんなきっと喜んで、大騒ぎに成るよ。」


レミがララに抱き着いて、泣いています。

いつの間にかレミーズ達が合体していました。


「お前も私の大事な眷属だから、見捨てたりはしないから、

 安心して訓練に励んでご覧。

 訓練の成果を見るのを楽しみにしているよ。」


そう言ってレミの頭を撫でます。


次話:未定。





☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 本編は明日から毎日掲載です。 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


如何でしたでしょうか、

レミのお話は、書き出したら止まらなく成るので、この辺で一旦停止です。

ちょっと尻切れトンボみたいですが、ご容赦ください。


ララやレミたちの物語はまだまだ続きます。

本編「光と闇と薬師の少女」を宜しく願いいたします。


hamham☆彡


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