57話 パレード-
パレード
本番です。
野外運動場の様な所に貴賓席が設けられ、
ララとエーテルが座って居ます。
今回はララとエーテルへのお披露目、
と言う事で、ララがシールドを張って居ます。
皆へのお披露目はララの許可が降りてからと成りました。
行進曲が始まります。エル・カピタンですね。
レミが一人で指揮棒を振りながら歩いて来ます。
レミの影からペガサスの縫い包みが飛び出てレミを載せて飛びます。
上空に上がって所でレミーズが
ペガサスに乗った状態で5つに分かれます。
「えっ?ああ、モクがプロテクトルームから出したのね。」
甲冑騎士が横4列に並んで歩いて来ます。
途中で二つに分かれて、交差行進を行い、ララを驚かせます。
隊列を戻して行進を続けると、
ケンタペガが飛び上がり、弓を甲冑騎士に向って構えます。
「えっ!あれ何、ケンタウルスに羽が生えてる。何で飛べるの?
ケンタは重いよ。ん?・・・モク達がムービングで支えてる?」
甲冑騎士が回れ右、隊列を崩し、鶴翼の陣を取ります。
ケンタペガが矢を放つと、甲冑騎士が払いのけますが、
何人かに矢が刺さります。
甲冑騎士も負けていません。
投石紐、を出して、石を投げて応戦します。
結構威力が有ります。ケンタに当たると、落ちます。
ケンタペガが一体落ちた所で、模擬戦終了。
隊列を組み、会場を回って、中央に並んで、号令で停止。
レミがペガサスから下りて、
ララとエーテルに向って礼をします。
ララとエーテル二人が立ち上がって、拍手!拍手!!
レミがトレーナーに向って手を差し出します。
トレーナーたちにも称賛の拍手を求めている様です。
勿論、トレーナーたちにも拍手。
トレーナー達がララとエーテルに会釈をします。
ララがレミの前に行き、
「レミ、よく頑張ったね。見直したよ。
ご褒美に、このレミ軍団の司令官に任命します。」
レミがピシッと敬礼をしますが、何か言いたそうです。
「何?。形の有るご褒美も欲しい?」
ララが苦笑いしながら、魔法の杖を一本出します。
「これは世界樹の枝で作った最高の魔法の杖。
今回の褒美として、これを取らせます。」
「ぶっ!足りないぃ。おまえなぁ。
5人いるから5本お願いしますか。しょうが無いか・・・。」
「ほい。後四本ね。使い方はハムスターズに聞いて。」
レミのおねだり大会、何とも締まらない事に成った様です。
「じゃぁ、これからも精進してね。
このレベルの軍団のパレードなら、みんなに披露してもいいね。」
「次期はいつでもいいけど、あんまり離さない方がいいね。」
そう言うとエーテルと一緒に帰りました。
次話:次回に向けて