52話 ミニレミ大集合
ミニレミ大集合
飛び出したところは、ペーシュの影。
ペーシュが驚いてひっくり返りますが。
あわてて、スカートの裾を直します。
〚何、どうしたの、レミぃ!!。びっくりするじゃない。
どうして、此処から!?。あ、貴方影移動できるの?〛
(『ペーシュ様、申し訳ありません。私が悪いんです。』)
モクがレミの頭から下りて頭を下げています。
ペーシュもモクが相手では怒れません。
〚あらあら、モクちゃん、貴方なのね。
あなたが影魔法を使えるの?〛
(『はい、先ほエーテル様に加護を頂き、
どララ様に教えて頂きました。』)
〚でもテレポートを使えば・・・。〛
レミがここでテレポート話が出てはまずいと思ったのか、
話を変えようとして、手を上げて、みんなを呼びます。
レミーズの集合です。
みんな、わくわく顔でレミを見ています。
モクがミニレミを出すと、みんな、大歓声です。
レミが右腕を出して、ミニレミ達に指示を出すと。
ミニレミが24体レミの横の並びます。レミーズ達もレミの前に
横一列に並ぶと、レミが何か指示を出したようです。
ミニレミ達がレミを”えっ、何?”みたいな感じで見上げると、
レミーズがミニレミ達に突撃します。どうやら、鬼ごっこ。
レミーズがミニレミ達を捕まえようと追いかけ回します。
ミニレミ達も早い早い。ひっちゃか、めっちゃか。どたんバタン大騒ぎ。
ミニレミを両手で捕まえて、口に銜えて|(口開かないはずなのに?)
要る物も居ます。
マレオが、見かねて〚やめーい!〛
レミーズ、ミニレミ達、そのままの体制で緊急停止。
〚どうしてこんな事に成った?レミ、説明しなさい。〛
〚え?何だって、ミニレミが24体しか出来なかった。
一人5体だと、一体足りない。誰かが4体しかもらえない。
なので、競争にした・・・・ってかい。〛
マレオが頭を抱えています。
〚そうか、これがレミなんだ、ララが言っていた事が今分かったよ。
一人4体ずつ、残り4体は、ペーシュ、あんたが預かって。〛
ペーシュが飛び上がて喜んでいます。
〚いいの、良いの、私がもらっていいの!?〛
マレオが
〚ちが~~う。もらうんじゃなくて、預かるんだよ。
判るね、この意味?〛
ペーシュがしゅんと成りますが、すぐ気を取り直して。
(〚いいわ、しばらく私の所に居るなら、
あんなこと、こんな事、一杯遊べるわね、〛)
ペーシュが、あんなこと、こんな事を想像して
よだれが垂れそうです。
マレオが、みんな、今捕まえたミニレミを全部出して。
レミ:4、シル:3、ウィ:5、イア:6、エィ:5
一人逃走中です。
マレオが探す様に言うと、シルの後ろから、ぴょこんと
顔を出したミニレミが居ます。ウィが取ろうとすると、
シルの腕から、胸にまわってしがみつきます。
〚此れで決まりだね。
最期の一匹はシルの所で良いね。
イアは二匹、ウィとエィは一匹づつペーシュに返してください。〛
次話:ミニレミの抗議