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マリオネッター ・レミ  作者: 羽牟 星
51/60

51話 モクとレミの影移動

モクとレミの影移動


ララが帰った後、レミの方を見るとレミが大の字で寝ています。

(『あらあら、ミニレミにいい様に遊ばれていますね。

 魔力枯渇でしょうね。ミニレミ回収して、少し寝かせておきますか』)


モクがプロテクトルームにミニレミ達を入れようとしますが、

逃げます。モクにはかなわないのですが、面白がって、逃げ回ります。

モクはテレポートで傍まで移動し、片っ端から捕まえて行きます。


(『ふう、これで全部ですね。24匹も居ましたよ。レミ、頑張りましたね。

 レミが寝ている間に、影魔法を練習して、

 教えれるレベルに成らないといけませんね。』)


レミとモクの二人を、外から見ていると、

レミの周りの床からモクが出たり入ったりしている様に見えます。


一時間ほどして、

(『そろそろ帰りますか』)

そう言うと、レミを起こします。


(『レミ、起きて。みんなの所に帰るよ。』)

レミはお尻をボリボリ掻きながら(手もないのにね)寝てます。

起きる気配がありません。


モクが足先を歯を立てて噛んでみます。

レミが(『ぎゃう』)と言って、モクを払いますが、

モクはすでに離れた後です。


(『何すんだ、ですってぇ、これからの言う事を聞かなかったりしたら、

  噛みますよ。』)


レミがおびえた目をしてレミを見ています。

(『え?なあに?そう言えばネズミは縫い包みの天敵、

  かじられて、綿を出されるって、そこまではしないわ、


  それに私はネズミじゃないわよ。ほら、しっぽが無いでしょ。

  ハムスターよ。』)

そう言って、レミがお尻を見せます。


レミがぽそぽそ独り言を言っている様です。

すかさずモクが、


(『聞こえてますよ、耳が丸くて、丸顔のハムスターです。

  尻尾が無い白鼠じゃぁないですよ。』)


モクがぷんすかしています。

レミが、これ以上は後が大変と、思ったのか、ピシッと最敬礼です。

(『よろしい、では帰りましょう。』)


モクがそう言うと、レミが影の中にトプンと沈みます。

モクも続けて、トプンします。


レミが両手を広げて、じたばたして居ます。

深い穴にでも落ちていると思ったのでしょう。

もう、下に着いているんですけどね。


(『れ~み~。何してるの、早く起きて。』)

その声に驚いた様に飛び起き、四つん這いに成って、

床を触って居ます。


周りを見回すと、天井が低く、とんでもなく広い空間。

天井のあちらこちらに穴が空いています。


(『ここはね、影の空間』)

レミが驚いた様に越えの方に向くと、モクが居ます。


(『私は慣れていないから、こんなものだけど、

  ララ様なら、もう一つの世界位の大きさが出来ると思うわ。

  ここに私と一緒に入れば、離れた所に移動出来るわよ。』)


レミがちょっと考える仕草をして、ポンと手を、合点打ちます。

(『そうね、テレポートが出来ない貴方も

  私と一緒ならば、空間移動が出来るって事に成るわね。』)


(『でも、だからと言って、

  テレポートが出来なくてもよい訳ではないわよ。』)

レミがガックシのポーズです。


(『さあ、あそこのホールが訓練場よ、行きましょう。』)

そう言うと、レミの頭に乗り、

(『レッツゴー!』)


目的のホールの下に着くと、モクが

(『さぁ、飛び上がって。』)

レミが飛び上がる動作をすると、ポンと飛び出します。


次話:ミニレミ大集合

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