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マリオネッター ・レミ  作者: 羽牟 星
48/60

48話 エーテルの泉限定品

エーテルの泉限定品


モクが調子よく人形を動かしていたレミに念話を送ります。

(『レミ、仕事よ。ミニレミ10体追加で作るのよ。』)

レミが驚いた様に上を見ます。


(『皆に、二体づづ人形を増やすわ。貴方はミニレミを作るの。

 他の子達は人形の制作ね。貴方の分の人形は、

 ペーシュ様が作ってくださるわ。』)


レミが手を上げて、了解の意を示します。

ごそごそと、泉の畔から持って来た小枝を出して、

ポキポキと長さをそろえて、魔力を込めます。


レミが首を傾げて、もう一度。駄目です。

一本を両手で持って、集中します。


小枝が、ポウと光りましたが、普通の人形の核には成った様ですが、

ミニレミには成りません。


レミが首を傾げて、困っていると、モクが

(『核がミニレミに成るには、

 エーテル様の泉の力が必要なのではないかしら。』)


レミがポンと手を打ち、枝を持って、

エーテル様の所に走って行きます。


(『そう言えば、レミ、貴方テレポート出来ないの?

 あら、練習した事が無いのね。

 え?ララ様には内緒にしてほしいでですって?』)


(『それがばれると、また特訓しなければ成らないから、

 勘弁してほしいの、ふ~ん。』)

何やら、モクが思いついた様です。


不穏な雰囲気に気が付いたレミが立ち止まり、

膝を付いて、頭の上のモクに両手を合わせて、お願いです。


(『本当に大変なんだから、勘弁してくださいですって?

 大丈夫よ、そんなに大変な事には成らないと思うから。』)


やっぱりララ様に言うのかと、

レミの足取りが重く成ります。


(『レミ、テレポートはララ様の眷属としては必須事項だからね。

 大丈夫、私に任せておきなさい。』)

モクに何か考えがある様です。


そうこうしている内に、泉のほとりに着きました。

レミが先ほどの小枝を取り出さし、魔力を込めると、

小枝に手足と頭が生えて、ミニレミに成ります。


(『やっぱり、そう言う事なのね。

 前にエーテル様が言っていた通りだわ。』)


(『じゃあ、レミ、貴方はミニレミ核を10個、

  いや、20個作って置いてね私は祠を掃除してくるわ。』)


そう言うと、レミを残して、

祠の方に飛んで行き、ほうきや雑巾を取り出し掃除を始めます。

あらかた終わった頃、祠がポワンと光るとエーテル様が顕現します。


次話:モク、エーテルの加護を貰う

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