43話 レミの部屋
レミの部屋
〚そうだわ、ちょっと待って。〛
そう言うとララに念話で連絡します。
(〚ララ、レミがちょっと困っているの、助けてあげて。〛)
(「はい、今行きます。」)
ポンと言う音がしそうな感じでララが現れます。
「エーテル様、レミがまた何か・・・」
そこまで言ってララが口を押えます。
この前、呼ばれた時、レミーズ何かやらかした、と言って、
気まずい雰囲気に成った事を思い出しました。
「うほん。」咳払いを一つ。言いつくろいます。
「エーテル様、何でしょうか?」
エーテルの眉がピクリと動きますが、何事も無かったように。
〚レミがね、人形の核を作ったんだけど、それが、
マジックバックに入らないのよ。〛
そこまで言うと、レミの後ろに隠れていたミニレミ達が飛び出して、
さっきエーテルに受けたラインダンスを披露します。
”ずんちゃかズンチャカ。すからちゃチャッチャ”
流石のララも後ろにのけぞり返りそうに成ります。
「なんじゃ~。こいつら、ちっちゃいレミじゃない。」
〚やっぱりララもそう言う反応よね。この子達はレミが作りだした
人形の核、蛍玉が混じっているみたい。それでね、
レミのマジックポシェットに入らないみたいなのよ。何とかならない〛
「そうね、蛍玉が混じって・・・・・。何で?
レミが作った核に蛍玉?」
〚この子精霊に進化しているのよね。ここがこういう環境だから、
蛍玉を呼びやすいのね。それで核を作る時に混じるみたい。〛
「お前が進化?精霊!?。本当に、なんちゅう規格外の事を・・・。
それに蛍玉まで・・・。まぁ、レミだし、仕方ないか。はぁ。」
ため息一つでララも納得した様です。
「大丈夫、出来るよ、これで運搬して。」
と言って、精製魔石を取り出し。
「この中に、10m四方位の空間があるから、
この中に入れて運ぶといいわ。
使い方と登録方法はあんたに送るよ、ほれ。」
レミに知識の転送を行いました。レミが頭を抱えています。
「知識の転送は、結構きついからね、仕方ないね。でも分ったでしょう。」
「じゃあ、これで・・・」
ララが帰ろうとすると、レミが、スカートの端を握って、
ねだる様な媚びる様な目をララに向けます。
次話:レミのおねだり