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マリオネッター ・レミ  作者: 羽牟 星
41/60

41話 人形の核

人形の核


トレーナー達は、レミーズが寝て居る間に、これからの事を

話し合い、まずはララに訓練の結果をするため、

縫い包み人形たちを使ったダンス、を披露する事に決め、


それに向けて、ペーシュが全体の構成と演出。

それに従い、三つの班に分けて、訓練する事にします。


ララに披露するには、一週間ほど時間が掛かると判断、

ララにその旨連絡します。楽しみにしているとの返事でした。


10時間ほど眠ったレミーズが起き出し、

トレーナー達からこれからの訓練についての説明を受けます。

ハムスターズには、訓練の要旨と指導要綱を念話で通達しました。


人形たちを動かそうと思った所で、問題発生です。

人形を動かす為の核に成る枝が足りないとの事、

レミがエーテルの祠に向います。


レミが、祠の前で膝を着いて、

祈りますと、エーテルが顕現しました。


〚誰かと思ったら、レミじゃない、

 そんな真剣に祈りをささげてくれるなんて、

 レミ、貴方、頭でも打った?〛


〚あはは、頭を打った覚えは無いって?

 いやぁ、お前の事だから、知らない内に打って居るかもしれないよ。〛


レミが、手をバタバタ振りながら、エーテルに訴えかけています。

〚ん?違う?そうじゃなくて、

 前にもらった私の魔力が込められた枝が欲しい?〛


〚ふ~む、気が付いていないんだ、人形の核にするんだよね、

 お前、自分で作れるじゃない。〛


『・・・』レミが”え??”と言う感じで、固まります。

〚しょうがないねぇ。良いかい、核にするのは何でもいいんだよ。〛


〚ただ、より親和性を高めるなら、魔石の欠片や、お前の身近な物、

 より魔力を込め易いものがいいね。

 まぁ、良いわ、その枝を拾って。〛


目の前の枝を持つように指示、

〚良いかい、自分の分身を作るんだよ、心を持たせるんだだからね、

 そうだね、枝に手足を付ける様なイメージで魔力を込めてごらん。〛


左手に持った棒に右手で魔力を込めている動作をしてます。

力が入って居ます、だんだん顔も赤く成ってきました。

(ぬいぐるみなのに変です。)


エーテルがポコンとレミの頭をはたきます。

レミがブファーと息を吐き、両手を地面に着き、

肩を揺らして荒い息をします。


〚そんなに力を入れなくても出来るでしょう、

 人形の核なんだから、貴方の分身みたいな物でしょう。〛


〚力を入れないで、イメージを膨らませて、

 もう一度やってごらんなさい。〛


レミが頷いて、枝を両手で持ち、正座をして、目を瞑ります。

先ほどと異なり、無駄な力が抜けています。


エーテルがレミの様子を見ていましたが、

おかしなことに気が付いた様です。


エーテルがポコンとレミの頭をはたきます。

レミが片目を半分開けて|(ボタンなのに?)エーテルを見ます。

もう一度エーテルがポコンとレミの頭をはたきます。


レミが両目を開けて、慌てています。

〚あんた、今寝ていたでしょぅ。〛

レミが両手を振って、そんな事は無いと否定しています。


〚ほんとにねぇ。ララが怒る訳だわ。

 ほら、頑張りな。ここではララも、誰も手伝ってはくれないよ。〛


レミが短い手で届かない頭を掻く動作をして、座り直し、

枝を持って、集中します。


次話:ミニレミ

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