38話 精製魔石
精製魔石
〚みんな、良く出来ました。
早速、出来た縫い包みの中に入ってみましょう。〛
〚え?いやだ、ララの魔力が入って居ないから、
このままだと、濡れた衣類を着るみたいで、耐えられなですか。〛
〚しょうが無いですね。〛
(〚ララ、手が空いたらちょっと来て。〛)
(「は~い」)
ポンとララがテレポートですぐに着ます。
「何ぞ、悪さでもしておりますかな?」
〚みんないい子なんだから、そう言う事言わな~い、ね。〛
マレオがララをたしなめます。
レミーズ(妖精4人)も悲しそうな顔をしてララを見ます。
ララもこれはまずいと思ったのか、
「ごめんごめん。所で何?」
これ見て、
〚ペーシュが出来あがったねいぐるみを見せます。〛
それを見たララが興奮して、
「excellent!エクセレントぉ。お前達、遣ったね。」
〚それでね、ララの魔力が入って居ない、この縫い包みは
濡れた衣類みたいで、入るのが嫌だ、と言っているのよ。〛
「OK!OK!!。ご褒美にいっぱい入れてあげる。
魔力ボール大、4個、そーれ!」
どっぷん、とでも音がしそうに、縫い包みが魔力で満たされます。
マレオの講義を受けていたはずの、レミが、ちゃっかり、
レミーズの横に並んでいますが、魔力ボールはもらえていません。
両手を床について、ガックシのポーズ。
「分かってるよ。お前にもほれ。」
レミの体に魔力ボールがトプンと入ると、
うつ伏せで、手足を広げて、寝そべり、
手足の先が、プルプルと震えて居ます。
「何でお前はそう言う風に成るの?
まんざら、ふざけている訳でもなさそうだし?」
ため息をついて、
「いいゃもう。」考えるのを放棄したようです。
『じゃあ、みんな、こっちの縫い包みに入って頂戴』
レミーズが、それぞれの縫い包みに入り、
調子を見る様に、手足を動かしています。
ララが、それを見て、
「う~ん、何かもっと・・・。そうだ、
縫い包みの胸の所に、これを付けよう。」
マジックポシェットから、精製魔石を取り出し
シルはペガサス、緑の精製魔石、
ウィはリバイアサン、青の精製魔石、
イアは地竜、茶の精製魔石、
エィはゴーレム、黒の精製魔石
レミは火竜、赤の精製魔石
それぞれのみぞおちの所に付けます。
(「あれ?なんかカラータイマーみたい。
魔力無くなると点滅するかな?」)
「これの魔石は魔力の保管庫。あんた達縫い包み動かすと
すぐに魔力枯渇するんだから、夜寝る時に充電するんだよ。
それから、ハムスターズはこれを持って居て、」
そう言って、それぞれに精製魔石の粉3本を持たせます。
「夜の充電は勿論だけど、
訓練中に魔力枯渇に成った場合に使って頂戴。」
(『承知致しました。』)
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