36話 レミの場合。
レミの場合。
ここで少し時間を戻して、
レミと他の4人が分かれて訓練に入った所の戻ります。
そして、レミの場合です。
指導はマレオ。
〚さて、レミ、君は他の4人を引っ張る、君の思う方向に
進ませるようにしなければ成らないんだね。〛
レミが、首を縦に振りますが、直ぐに頭を抱えて、座り込みます。
〚うんうん、自分勝手で、言う事なんか聞かないあいつらを
どうやったら思い通りに出来るか分からないんだね。〛
レミが涙目(ボタンですけど)で頷きます。
〚まずは、君の話を聞貸せる。君に注意を向けさせるには
どうしたらよいか、と言う事だね。〛
レミが顔を上げ、まさにそれですと言わんばかりに、
マレオににじり寄ります。
〚食いつきがいいなぁ、そんなに、期待してくれて居るんだ。〛
〚レミ、君はマリオネッターの権能を持って居ると言ったね。〛
レミが首を縦にブンブン振ります。
〚大丈夫かい、首、もげない?〛
レミがあわてて、首をおさいます。
マレオが笑いながら、
〚大丈夫だよ、〛
〚マリオネッターの権能で、操り糸、
まぁ念糸みたいなものだね、 出せる?〛
レミが手を前に出して、踏ん張ります。
手が小刻みに震えています。
〚そんなに踏んだらなくてもいいよ、〛
〚いいかい、自分の中にある魔力の塊は感じるね、
それを少し摘まんで、糸の様に細く、引っ張り出せる?
ゆっくり、手の先から出してごらん。〛
〚そうそう、送り出す感じね。〛
1m位念糸が出た所で、
〚それをルージィに巻き付けて、こっちを向くように念糸に送ってごらん〛
ペーシュの縫い包みつくりの方を見ていたルージィが此方を向きます。
〚呼んだ?〛
ルージィが不思議な顔をしています。
マレオがルージィに念話で状況を説明したようです。
〚そう言う事ね。じゃあ、次はイメージ、意思の伝達だね。〛
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