表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マリオネッター ・レミ  作者: 羽牟 星
3/60

3話 エーテル様

エーテル様


「さてと、色々と聞きたい事、山積みだね。」

ぶるぶる震えて、イャンのポーズです。

「すっごい あざとい んですけどおまえ、そう言うの何処で覚えるの?」


 何首振っているの、絶対背後に誰かいるね。」

「ん?、違う?本を読んで覚えた?」

ポシェットから、何冊か本を出します。


「どんな本?え?、”可愛い女に成る仕草”?

 ”男をものにするテクニック”?・・・・・・」


「何処で手に入れるの、こんな本、」

「ん?妖精に相談したら、貸してくれた?」


「何処の妖精?

 あんた、他の妖精と会う機会、接点なんて無いでしょう?」


「え?呼び出した?

 あんたみたいな蛍玉が妖精を呼び出せるわけ無いでしょう。」


「第一、呼び出すには、環境の設定だって、大変なんだよ。

 何処でどうやって呼び出したの?」


「ぶっ!ここで?、確かに、この環境なら・・・。

 あんた、此処はどうやって来れたの?

 何かとんでもない者と契約したんじゃ・・・


 いや、此処は、そんな者が来れる場所じゃないし・・・。

 ほんと、あんた誰の助けを借りたの?」


レミがもじもじしながら、泉の対岸を指さします。

「ん?、何か祠の様な・・・」

〔ムービング〕飛んで祠の傍まで行きます。


手で簡単に掃除をすると。祠が輝きだして・・・。

(「こ、これ、あれだ、何か出てくるやつ。」)

思わず〔テレポート〕レミの所に飛びます。


祠がすぅーと暗くなったと思うと、後ろから、

〚ララ、ひどいわね、逃げることないじゃない。〛


首をすくめて、ゆっくり後ろを見ると、

黒い服をまとった、髪の長い女性、エーテルが立って居ます。

「エ、エーテル様、あの、逃げたわけじゃ・・・・」


〚まぁ、良いわ。それより、祠をお掃除してくれて、ありがとうね。

 わたしは、こういう環境が好きだから、眷属も少ないし、

 どうしても掃除が行き届かないのよね。


 それもあって、この子の願いを聞いたんだけど〛

話の最期の方は困ったようにレミを見ます。


「おまえ、エーテル様に、願いの代価に何を求められたの?」

「そもそも、何を願ったの。想像は付くけど。」


「本当に聞きたい事がいっぱいあるわ、最初から説明して。」

レミが正座をして、手振り身振りで、一生懸命に説明をします。


「ん?、何何?最初、私の役に立つにどうしたら良いか考えたと、

 私が、色んな種族を眷属にしているのを見て、

 自分も、軍団を作って、私の為に働こうとしたのね。」


「それは支障な事だこと、でもそれがどうしてこうなるの?」

「ふ~ん、最初はムービングで、縫い包みを作ってみたけど、

 動かせないので、自分と同じ蛍玉を呼ぼうと思ったのね。」


話の先を即すようにレミを見ます。

「願っても頼んでも、誰も来ないと。それはそうだわね。」


「ええ?困って、ウインディーネ様に相談したのね。

 で、何て言われたの?」


次話:ウインディーネ様

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ