26話 五つに分けます。
五つに分けます。
レミの部屋に飛んだララはマレオ達の話を聞いて、
「いいけど、どの縫い包みに誰を移すの?」
マレオが
〚そうね、レミの本体は決まりね。
後、猫2体は確保、残り2体をどれにするかね。〛
ルージィが出来損ない縫い包みの山から、
片耳片腕が無い兎と
手足の無い芋虫状態の犬を引っ張り出します。
ペーシュがいゃ~な顔をして
〚私の持って居る縫い包みから、可愛いのを選んでくるわ、〛
と言って、転移しようとするのをララが止めます。
「待って、最初から、そんなに可愛いのを与えちゃあだめでしょ。
初めは適当なのを、その片茶猫位の物を与えて、
頑張ってもっといい物を自分たちの手で作ってから、
そこに入る方が良いわ。」
〚そうね、そうすればやる気も違うわね。それが良いわ。〛
ペーシュが納得します。
「レミ、これからあんたらが入って訓練するからだだからね、
多少ましな物を2体持ってきて。」
ペーシュの縫い包みが貰えると期待していたのか、
がっかりした様子で、足取り重く、縫い包みの方に歩いて行きます。
それを見たペーシュが、
〚あのね、ララ、〛
「騙されてはいけません、同情を買って、
立場を良くしようと言う、あいつの常套手段です。」
〚でもあれは本当に気落ちしているわ。〛
「そうです、あいつは騙そうとか、
そういう邪気を持たずにあれが出来るから、困るんです。」
〚〚ふぅ~ん。〛〛
マレオとルージィが感心した様にレミを見ています。
少しするとレミが兎と犬の縫い包み
(手足が付いてますから、さっきよりましなようです。)
を引きずって、戻ってきます。
次話:犬と兎と猫二匹あとレミ