21話 ダンス・モンスター
ダンス・モンスター
レミが頷くと、方茶猫の中から枝を取り出します。
今はもうほとんど魔力をなくしてます。
その枝をぽきんと二つに折って、魔力を込めて行きます。
結構魔力を消費する様です。
今は5匹分の魔力が有りますし、
レベルもUPしたので大丈夫でしょうけれども、
今後対策が必要ですね、ある程度魔力の入った枝を、
二匹の猫の中に入れ全身に魔力が行渡るように、
枝に更に魔力を込めて、全身に伸ばしていきます。行渡った所で、
「それじゃあ、ダンス開始!」
タンタンタンタン、足で拍子をとって、始まります。
「おおっ、今度はモンスターですね。!!」
ララもノリノリです。
三匹が寸分の違いも無く、同じ動作で踊ります。
2分ほど踊るとダウンです。
『・・・『『ウォー!!』』・・・』『『ピーピー!!』』
パチパチパチパチ。歓声と指笛と拍手、振り向くと。
入り口の所に。眷属達がトレーニングを中止してみています。
レミと猫2匹がのろのろと起き上がり、
歓声にこたえようとしますが、転げてしまいます。
『『すげーぞレミーー!』』
レミが手で顔を覆ってます。泣いているのでしょうか。
まぁ、これで第一段階終了ですね。
ふと時間を確認すると、お昼時ですね。
それでみんな集まった様です。
「それじゃあ、私達も、オト様の執務室に向うとしましょう。」
レミが、手を出して、待ってくれのポーズですね。
ああ、魔力切れですね。
ララが精製魔石の粉を取り出し、頭に振りかけ、
「吸収!」レミがシャキーンと立ち上がります。
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