17話 スリラー
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 登場者の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
片茶猫:片耳茶色猫の縫い包みの略称
スリラー
レミが何かを思い出したように、
もう一匹の猫の縫い包みの所に行き、腕を持って、
ララの方をみると何かを訴えかけます。
「え???。その片茶猫(片耳茶色の猫)の縫い包みと、
一緒にダンスをした? 蛍玉なしで、自分の魔力を使って動かした?」
ララは、夢見たなこいつ、と言わんばかりの表情です。
でもさっき、方茶猫(片耳茶色の猫)から、
エーテル様の魔力の匂いを感じた事から、
「もしかして・・・。」
「じゃあ。ちょっと、踊ってご覧。」
と言うと、猫レミが片茶猫を立たせようとしますが、
立ちません、転がってしまいます。
猫レミがポンと手を打って、中の小枝に魔力を注ぎます。
猫レミの半分くらいの魔力を注ぐと、方茶猫が立ち上がります。
今度はララが驚いて、目を見張ります。
猫レミが、足を鳴らして拍子をとります。
たんたん、タンタンタン。ダンスが始まります。
これは、スリラーですよ。激しく激しく激しく!!。
ララが口を開けてボーゼンとしています。
一分ほどで、電池が切れたおもちゃみたいに、
二匹一緒にぱたんと倒れます。
ララがはっと、して、駆け寄ります。猫レミを抱えると、
「魔力切れですね。」
「モク、どう言う事?」
(『ララ様、私も驚きました。この娘、レミはその小枝に魔力を注ぎ、
縫い包みの中に入て、蛍玉の代わりの魔核とにする事で、
思い通りに操る事が出来る様です。』
ララが落ちている小枝を拾うと、
「これは、エーテル様の魔力の残り香がしますね。」
はっと気が付いて、レミを調べると、
エーテル様の加護が加わっています。
「これは、エーテル様に聞かなくては成りませんね。」
レミの部屋から通路を通ってエーテル様の空間に行きます。
次話:エーテル様の加護