12話 レミのリーダー
レミのリーダ
「あんたら皆、元は同じ風の妖精の蛍玉でいいよね。ん?
一匹だけ違う?水の妖精の蛍玉が居るって、何で?
うんうん、お屋敷の傍の小さな泉の所に居た蛍玉が、
一緒に引っ張られたって。ふ~ん。」
「所で、あんたら加護は一つずつで、良いんだね。」
猫レミが頷いてます。
「あんたは私の加護だけかい?」
猫レミが椅子から下りて跪き、両手を差し出します。
「剣でも捧げているつもり?、そう言うのやめてくれる。」
ララが嫌そうに手を振ると、猫レミががっかりした様に椅子に戻ります。
ララはちょっと可愛そうに成りましたが、気を取り直して、
「此れから、あんたが他の4匹を言う事を聞くように
纏めなければ成らないんだから、しっかりしな。
今から、あんたに精霊神の加護程強くはないけど、
シルフ様、ウインディーネ様、とガイア様の中くらいの加護を与えます。」
そう言うと、ララが精霊神から貰った最高の加護を用いて、
猫レミに加護を分け与えます。
三つの光がくるくるとねじれて、
ネジネジキャンディーの様に成って、猫レミに吸込まれます。
猫レミが一瞬強く光り、光が収まると、椅子の上にカクンと崩れます。
「何?強い力が渦を巻いて体が壊れそうだって?
壊れないよ、ほら、もう馴染んできた。」
「私はエーテル様の加護は頂いていないから、
後から、頼んで付けてもらうから良いね。」
猫レミが、ララからスッと目を反らします。
「ちぇって何よ、ちぇって!!。
こいつ本当に、ばらばらにしたろか、燃やしたろか。」
猫レミが慌てて、
「やばいって、何、」
ララが一歩前に出ると、猫レミは床に頭をこすりつけて
「念仏なんか唱えてんじゃないよ全く。
いつもの事だけど、ここまでくると本当、
怒っているのが馬鹿馬鹿しく成るね。」
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