表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マリオネッター ・レミ  作者: 羽牟 星
11/60

11話 猫レミ

猫レミ


そう言うと〔バインド〕蛍玉の中に念糸を滑り込ませ、

ララの加護を持って居る部分をからめとり、引っぺがします。

(『ウギャ―!』)


「なに殺された様な声を、念話を出しているんだい、

 痛くも痒くもないはずだよ。」


引っぺがした部分を猫の縫い包みに居れ、

縫い包みをララの魔力で満たします。


レミの中の引っぺがして、空いた部分にはララの魔力を染み込ませた

精製魔石を入れて置きます。


お座りしてい居る猫の縫い包みの苗に行き、ぽこんと頭をたたくと、

猫レミがびっくりして飛び上がります。

何すんだとでも言いたげにララを見上げます。


「おまえ、本当に緊張感が無いね、うとうと居眠りは無いだろう。居眠りは、

 何?猫の縫い包みの中に私の魔力が一杯で気持ちが様くて、

 力を抜いたら、寝てしまったって、緊張感なさすぎでしょう・・・・。」


「でもどうやったらリーダーに成るような教育が出来るんだろぅ。

 レミがレミらしさを損なわずに、あいつらをまとめて、


 う~~ん、マリオネッターのスキルで従わせる?

 何にしても精神的レベルの向上が必要だけど・・・。」


見るともなく、縫いかけの縫い包みの山を見ていると、

「あれ?」何か見つけた様です。


近寄って、小さな縫い包みを摘むと、しっぽが付いていない、

耳も左右大きさが違う、鼠の尻尾無し。ハムスターですね。


「この子、白くて、丸顔で、いいねぇ。可愛いねぇ。」

はっと何か思いついた様です。


魔石型のメモリチップに必要事項を記入し、

ハムの縫い包みと一緒にマジックポシェットに入れます。


「さて、AIマスターに送ったけど、どれくらいかかるかな?、

 一時間は見ないといけませんね。

 向うとこっちでは時間が100倍違いますからね。」


猫レミに向って、

「レミ、あんたらの事に付いて教えて、」

「そんなにおびえる事は無いだろが。何?オシッコ?漏れそう?」


ララが自分のおでこに手をやって、

「おまえ、その手の冗談好きだね。」


と言うとレミが立ち上がって、

自分のスカートをもち上げ、足元を見ます。

「だから、漏らす物なんか出ないでしょう。」


レミが首をかしげています。

「もぉいいよ、座って。」

猫レミを椅子に座らせ、質問を始めます。


次話:レミのリーダー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ