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マリオネッター ・レミ  作者: 羽牟 星
1/60

1話 マーチングバンド

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., プロローグ ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


「光と闇と薬師の少女」の枝、スペシャルに成ります。


レミは熊のヌイグルミ、少し耳が欠けています。


妖精の卵の蛍玉がダンピーラ、ルビの魔力により引き寄せられ、

熊の縫い包みに飛び込んでしまった為、

動き出してしまった魔法生物、人形です。


幼い心で、好奇心旺盛、頑張り屋だけど、寂しがり屋です。

一生懸命やった事が、裏目に出る事が多く、ララによく怒られます。

それでもララの訳に立ちたいと、思う、可愛い娘です。


お話の時系列的にはララがレミと一緒に神の修練場に居る時。

今回もみんなに良い所を見せたいと思ってやったことが、

思わぬ方向に向ってしまった様です。


レミは言葉を話しません。念話で意思を伝える事が出来ますが、

設定として、念話を受け取った者がレミの意思を代弁する

様にしました。


分かりづらい所も有るかと思いますが、より人形感を出す為の

設定とご理解ください。


私の大好きなキャラクター、レミのお話、聞いてください。

マーチングバンド


"ブンチャカドンチャカ”何やら外が騒がしい、

何事かと、外に出てみると、チンドン屋?マーチングバンド?

レミがドラムメジャーで先頭。棒を振りながら訓練場を歩いてます。


しかし、レミに付いて行っているのが、なんとも不格好な縫い包み?

ウサギや犬の足や耳がチンバです。


亀の頭の位置が、違うと言うか、あれはライオンの頭、

カメの胴体の上にライオンの頭???。

不気味と言うより、悲壮感が漂います。


シンバルラッパに太鼓。

音もちぐはぐ、でもチンドン屋レベルには聞こえます。


あきれて、ぼんやり見ていると、

フォーメーションが変わって、何かをやる様です。


猫の縫い包みが2匹、

レミの持って居た指揮棒の両端をそれぞれ持って、掲げます。

レミがその下を、・・・何やってんだありゃ?


あぁ、リンボーダンスの真似ですか。

のけ反って、仰向けに、ひっくり返って、地面に後頭部を打ち付けています。

転げてますね、痛かったのでしょう。


周りの観客、訓練を中止して見ていた者達が大うけで笑い転げてます。

レミが頭をさすりながら、猫の縫い包みに何か指示しています。


何処からか2m程の棒を持ち出し、

今度は熊の縫い包みが棒を支えています。

この熊も、目のボタンがちぐはぐで、可哀そうですけど、笑えます。


レミが熊の頭に乗って、棒にしがみつきます。

何かをやろうとしていますが・・・。ああ、ポールダンスですか。


おぉ、逆立ちに成りました。

と、スカートがめくれて慌てて、押さえます。

手を離せば落ちるでしょう。


熊のヌイグルミと団子に成って転がり、

その上にポールが倒れて、棒で打たれたカエルみたいに、

うつ伏せで、倒れてます。


しかし、あんた、元々下着どころか服も着ていない、

裸の縫い包みでしょうが。


スカートのめくれを気にして手を離すかね。

まぁ、受け狙いなら合格ね。


でも、あいつは大まじめであれだもんねぇ。

だからみんな喜ぶんだけどね。


あれ?また何かやる?

あっ、駄目、あいつファイヤーダンスやるつもりだ。

練習もしないで出来る訳無いでしょうが、止めなきゃ焦げる。


「レミ!待ちなさい。それは駄目です。」

ちらりと此方を見ますが、無視して、遣る様です。

しょうがないので。上空に大き目の水球をいくつか作っておきます。


縫い包みたちが、ドラムとカスタネットの軽快な音楽を演奏し出します。

レミが1m程の棒の真ん中を持ち、上に掲げると、ボッと火が付きます。


音楽のテンポが上がり、レミが棒を回し始めます。

あれ?上手いじゃない、練習したのかな?

と思って居ると、両端に火の付いた棒を上に放り投げます。


落ちてきた所を受け取る・・・。縫い包み達の方に飛んで行きます。

ウギャー。

みんな大騒ぎ、阿鼻叫喚ですね。


ため息をついて、水球を落としてやります。

”どっぷ~~~ン”濡れた縫い包み。見てられません。


でも。みんなには大うけです。

指笛を吹いて床ドンドンしている者まで居ますね。


しょげかえっていたレミがそれを見て元気を取り戻し、

お辞儀、カーテシーで答えます。

猫のぬいぐるみから、指揮棒を受け取ると、


みんなを引き連れて、どこかに帰って行く様です。

みんな濡れてべしょべしょなので音は成りませんね。

さて、何処に帰るのか付いて行きます。


次話:泉

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