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私だけの彼

「そっか、そうだよね。ごめん。今日は帰ってもいい?」

「うん」


 やっぱり彼は私のことを覚えていなかった。私はこんなにも彼のことをずーっと。、ずーーーーーーっと考えていたのに。この気持ちだけは私だけだったんだ彼は私のことなんてどうでも良かったんだもっともっと私のことだけを考えてわたしだけのものになればいいのになんでわたしのことを忘れちゃったんだろうなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでそうだわたしがしっかりとかわいがってあげればいいんだ。思い出させてあげればいいんだ。ここで私がまけるんじゃなくて彼が思い出させるように頑張ればいいんだ。


 この日から私は彼が私との約束を思い出してもらえるように頑張った。まずは、常に彼の頭の中に私がいるようにする。そのために毎朝おはようの連絡、お昼の質問、お休み前の通話。彼のためにずーっとそばにいてあげられるよう私としても頑張った。あくまでも彼のため。彼が忘れてしまった思い出を思い出させてあげるため。優しいでしょ?

 最初は彼も全部返事を返してくれていた。最後にあったのがちょっとギクシャクしていたからはじめはぎこちなくなってしまっていたけど、慣れてきたら全部にしっかりと返してくれていた。ハートとかだって付いていた。私はそれがうれしくて何度も何度も連絡を取るように。彼の頭の中がわたしでいっぱいになるように……。


しかし、最近、彼の反応が薄い。おかしい。こんなにずっと私でいっぱいに。いや、私以外には入れる隙は無いようにしていたのに。彼と付き合ってからはしていなかった監視行為も最近は再開した。彼に近づきそうな女は先に排除するようにした。いなかったけど。いないならなおさら私しかみれないはずなのになぜ。なんで……??


 私は不安でいっぱいになった。そのせいか、彼との夜の通話は日に日に長くなっていた。そして泣くことが増えていたのだった。。。






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