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レイテ沖海戦3

朝目を覚ますと、頬に心地がいい感触ととても良い匂いがして、僕は唖然とした。最初はユウかと思ったが、違う様だ。ユウはここまで胸が大きくない。レイより大きそうなので、考えられるのは…大和か…


「あの、大和、何やってんの?」


「あら、葵起きたの? 別に何もしてないわよ。ただ、横で添い寝してただけよ」


「嘘つけ」


添い寝だけでも駄目だと思うが、胸を僕の顔を押し付けるのはおかしいと思う。


「どうして葵は大和を受け入れてくれないの? 大和、メインヒロインなのに…」


「いや、それ、ただの設定だから!」


「そんな大和の存在意義を否定しないで!」


「そんな事言ったって、仕方ないだろ!?」


目の前10cmの至近距離にいる大和の顔を見て言うけど、ホント、僕、我慢強くなったな。こんな美少女と距離10cmにいたら、普通になんていられないけど、僕は完全に性欲をコントロールできていた。ユキやユウ、キュウ達のおかげかもしれない、散々毎日の様にエロい事されたり、言われたりしたから、耐性がついた。


「仕方ないわね」


「頼むよ」


そう言って、大和が僕のベッドから出て行くと、大和はこう言った。


「銀河の番よ」


「な、何?」


ぎゅっとまた胸を押し付けられた。大和の特大の胸では無く、逆にナインペタンの胸をである。これは絶対銀河だな。


「どうです。小隊長? 小隊長が幼女趣味みたいなので、私、頑張ります」


「だれが幼女趣味だ!?」


「だって、レイさんや他のみんなにも手を出さないだなんて、もう、それしか考えられなくて…はっ!? まさか、男の人が趣味ですか?」


「違わい!」


僕の迫力に負けたのか、ようやく二人は自分のベッドに戻った。でも、僕は一つ疑問が浮かんだ。正直、この娘たちのアピールは完全に女の子としてはアウトだが、何故か彼女らは自ら裸になったりまではしない。正直、全裸で胸を押し付けられたりしたら、僕の理性も流石に飛んでしまうかもしれない。ところがユキやユウ以外は裸になったりはしないのである。


「ねぇ、聞いてもいいかな?」


「何? 葵?」


「何ですか? 葵先輩?」


「どうして、僕を襲おうとする時、裸になったりしないの?」


「そっ! そんな!」


「先輩、不潔です!」


「ええっ? お前ら十分エロい事してるぞ?」


二人は顔を羞恥の紅色に染めて、こう言った。


「そんな事、大和にはできません。恥ずかしすぎます」


「銀河もそうです。例え先輩の要求でも、それは女としての尊厳が傷つきます」


いや、君ら、僕にパジャマ越しとは言え、胸押し付けてきたよね? 十分、女の子として恥ずかしいぞ?


「僕、意味わかんないけど?」


「葵の変態!?」


「先輩の馬鹿!」


何故か二人に変態扱いされた。いや、変態なの、君らだからね? 二人共本性はドMに決まっているんだから…それにしても発言だけ聞いていると二人共清楚な処もあるんだな。僕の使い魔はどうも恋愛感と貞操観念が普通の女の子と大きくずれている様だ。そもそも、使い魔全員と付き合ってもいいらしい。それは絶対おかしい恋愛感だよね。女神様が僕のハーレムの為にそういう設定にしたんだと思う。僕、ハーレムは望んだ覚えはないんだけど…


自室を後にして、僕は艦橋に向かった。既には捷一号作戦は発令されている。そして、既に僕達第三遊撃部隊はスリガオ湾を目指して航行中だった。


10月22日早朝重巡洋艦最上の偵察機が敵戦艦を含む有力艦隊を発見する。僕は艦橋でその情報を通信員から聞いた。西村提督は構わず前進を続けた。そして、更に米軍の偵察機に発見されてしまった。僕はここは魔法小隊の出番だろうと思い、西村司令の意見具申を行った。


「西村司令、敵偵察機に発見されたのなら、僕の魔法小隊に敵航空兵力への迎撃をお任せください」


「わかった。許可する。魔法小隊は対空戦闘開始」


「はい。了解しました」


僕は直ちにレイと紫電改に連絡をいれた。


「レイ、紫電改、もうじき敵機動部隊からの攻撃があると思う、艦隊上空で待機して」


「わかったわ。葵、その代わり、帰ったらご褒美のペットとしての躾けをお願いね」


「」


う~ん。魔法通信は他人へは聞こえないけど、聞かれたら僕は社会的に死にそうである。


「レイ、わかったよ、その代わりに僕にも足でぐりぐりするご褒美頂戴」


「わかったわ、葵」


「二人共、変態…」


紫電改の言う事はもっともだが、紫電改もいずれ目覚める筈である。紫電改の魂の半分はあのド変態ドMの女神様の魂なのだから。


「大和、加賀、羽黒、ユウ、ユキ、みんな海上に展開して、対空、海上監視を厳としてね」


「わかったわ。葵、大和の対空電探はでかいわよ」


「葵君、また先生の事呼び捨てにして…ちょっと素敵かも…」


「葵ちゃん、お姉ちゃんの事も呼びすてにしてもう、そんな子に育てた覚えはないわよ!」


「葵君、ユウはいつでも呼び捨てにしていいわよ。ついでに罵りの言葉もあると素敵☆」


「…」


みんなそれぞれ勝手な事を言うが、全部設定だけで現実じゃない。僕にはメインヒロインという最近会ったばかりの女の子よりレイの方が親近感湧くし、幼馴染もお姉ちゃんも妹もいない。知り合いの女の子の先生もいない。そもそも、加賀は18歳だよね? 何で先生になれるの? それと、ユキ、少しは喋れよ!

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『連載版こうかい』~幼馴染に振られた上、サッカー部を追放されたら、他の幼馴染がドン引きする位グイグイ来た。えっ? 僕がいなくなって困ったから戻って来てくれって? 今更そんなのしりません~
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