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第二次ソロモン海海戦4

「レイ、キュウ、ナナ、11時の方向から敵機100だ。頼んだぞ」


「何をもっともらしい事を言っているのかしら? どうせいやらしいこと考えてたんでしょ? 言ってごらんなさい。レイにどんな事をしようと妄想していたのかしら?」


「いや、ただ、海辺で手を繋いでデートして、キスしたいな…だんなんて」


「で、その後、葵は喜々としてレイの事を襲って、凌辱するつもりなのね? 魂胆が見え見えよ、このドスケベ糞豚野郎!」


ええ? 海辺での綺麗なシーンでそんな事思う人いるの?


「いや、レイ、僕は本気なんだ…お願いだから」


「本気でレイの事凌辱したいのね? 正面からお願いするなんて…下僕の分際で生意気ね」


「いや、レイ、だから、僕、そんな事言ってないから」


「葵、現世でやり残したことがあったら早くやっておきなさい」


「え、どういう事? なんか死を覚悟しなければならない様な」


「だから、いっぺん死んでみてくれない? ていう意味よ」


「嫌だよ、何で死んじゃわなきゃいけないんだよ? レイ、何でいつも僕の事殺す方へもっていくの?」


「葵の胴体の真ん中に風穴があいたらシュールだろうなと思って」


思わないで! 僕の胴体に穴開いたら死ぬから! しかし、ここは今までの経験値を活かす時だ。レイは待っているのだ。僕がMからSに変わる瞬間を…


「レイ、知っていた。僕の命はレイのものだって事…」


「…」


「僕の命は君の為だけにあるんだよ」


「…」


「もういい加減にしろよ…どう考えたってレイは僕の事好きなんだし…」


「あ、あ、葵の命がレイのものだなんて、そんなの、駄目よ。もう、レイの事好きすぎて、何時死んでもいいだなんて、何時でも撃ち殺してくださいだなんて、いっそ二人でロシアンルーレットしようだなんて…ああ、死との隣合わせは快感だわ!」


あの、最後の僕のセリフ無視しないで、恥ずかしい我慢したのに…


「ダメじゃないか…早く僕の気持ちに応えろよ…」


「レ、レイ、葵のモノになります。早くレイを葵のペットにして、そしてこんなに生意気なレイにお仕置きして! もう、どんな凌辱でもむしろお願いします」


だから、凌辱から離れようよ。僕、もう少しピュアな気持ちなんだ。


「ああ、こんな生意気なペットは裸にされて、目隠しをされて放置されないと駄目かしら! いや、もう、そこらの公園に裸で鎖につないでおいて!」


いや、罪のない性犯罪者を生み出すから駄目。


「せん~ぱい。いちゃいちゃしてないで、そろそろ敵機が見えてきましたよ」


これ、いちゃいちゃなのか? 苦慮しかしてないけど?


「キュウ、敵機のどんな具合だ?」


「右手手前に30機位の隊、それ以外は少し遅れてます」


「よし、レイ、キュウ、ナナ、右手手前の敵機を三人で一気に叩け」


「「はい」」


「葵、帰ってら、お仕置きに木の棒を!」


「レイは早く正気に戻って、戦って、そうしたら、お仕置きしてあげるから!」


「はぁ、はぁ、葵、ホント約束よ。お仕置き、お願いします。できればできるだけキツいのをお願いするわ。だから、やっぱり木の棒がぁ!?」


ブチっ、心配だけど、これ以上美少女の乱心を聞きたくない。僕は魔法通信を切った。代わりに魔法映像に切り替える。ナナが増えて、少々脳への負担が大きくなったけど、魔法通信より、こっちの方が状況を理解しやすい。


レイの映像に気持ちを移す。レイはあれから通常モードに戻ったみたいだ、一人で快速を活かして、敵機上空に上昇する。そして、眼下に敵機を収めると、一気に急降下。


ガガガッガガガガッガ!?


20mm機関砲弾が乱れ飛ぶ、たちまち10機程の爆撃機が墜落する。密集していた処をうまく射撃した様だ。降下が終わると、旋回しながら再び上昇に入る。続いて、キュウの映像に目を移す、キュウの視界にはナナが見える、ナナは艦上攻撃機なので、機動性が低い。キュウはナナに気を配っているのだろう。意外と面倒見がいいんだな、キュウは。そして、ナナと編隊を組むとレイ同様急上昇、そして、ナナと一緒に7.7mm機銃弾をばらまく。たちまち7機が火を噴いた。間違いなく墜落するだろう。これで、半数が脱落した。これで爆弾を投棄して逃げてくれるとありがたいのだが。しかし、敵爆撃隊は悠然と進撃を続けた。全く、軍隊にいるとみんな頭がおかしくなる。再びレイの視点に移ると、レイもキュウとナナが気になったのか、キュウ達を見ている、そして、三人はそろって残存の敵機に突撃していった。そして、10機あまりが再び墜落していった。僕はここで、魔法通信を送った。


「レイ、キュウ、ナナ、聞こえるか?」


「先輩、聞こえます。どうしました?」


「いや、戦果は十分だ。その隊の残りは祥鳳の直掩隊に任せる。後続の敵機を頼む」


「わかりました。次の20機位の敵編隊を叩きます」


「葵、『へへへへ。キュウ二人で、エッちい事しようね…』なんて約束して。一度、死んでみない?」


いや、レイ、何嫉妬してるの? レイの妄想が激しすぎて使いものにならないからキュウと相談してるのに!


「帰ったら、お仕置きが必要な様ね? 下僕としてはどんな死にざまを希望するのかしら?」


何? レイ今更ドSモード?


「レイ、だから帰ったら、お仕置きしてあげるから、お尻を叩いてあげるから」


「ご、ご主人様、できるだけ強く、お、お願いします」


レイは可愛いな…でも、僕変態になってるよね? もう、取返しつかない処に来てしまった様な気がする。これも、レイを恋人にしてしまったせいだ。でも、僕は後悔はしていなかった。

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『連載版こうかい』~幼馴染に振られた上、サッカー部を追放されたら、他の幼馴染がドン引きする位グイグイ来た。えっ? 僕がいなくなって困ったから戻って来てくれって? 今更そんなのしりません~
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