第十五話 シズ隊長!!!!!
「.........。」
リング、リング外共に静寂に包まれる。
「はいはい、ギブ。ギブですよー紫月くん怖いから早くしまって。それ」
隊長が両手を上げる。
「お、俺もだ。早くしまえ。紫月」
副隊長まで。
ん???俺、まさか、、
「手加減してました?」
俺は素直な疑問を口に出す。
そりゃあ、手加減してないと。動いてなかったし。
「し、してない。君が凄すぎたんだよ。期待以上だね。まさか、一瞬でやられるとは。まいった」
「あ、ああ。俺もまだ信じられない。どうやって動くんだ。あのスピードで。」
え?手加減してない?ってまさか。。。?
「「君に隊長を任せるよ。紫月」」
へ?俺…が…、隊長?六番隊の
「え?なんでそんなことになったんですか。俺はまだ入ったばっかだし。ぐうぜ…」
「それ以上言うな。紫月。本当に早かった。
俺らはお前に劣っていると言っていい。
俺もこれから精進しなければ。」
「ほんと。僕が副隊長になろう。君はまだ未熟だろうし、サポートしないと。」
「え?ええ?」
「はい、バッジ。隊長がつけるやつ。ここに、ほら付けれるでしょ。よいしょっと。似合うね。」
俺のケープの右胸に〔6〕の文字が刻まれた金色のバッジが付けられた。6の文字は深紅。
まさに、六番隊らしい、バッジ。
「これからよろしくね!六番隊隊長さんの紫月君?」
隊長に念押しされてしまった。う、断れない。。。
「よ、よろしくお願いします。。。」
あぁ、また押し負けてしまった…
「おい!紫月…隊長?昇進しすぎだコノヤロウ」
「た、隊長なんてそんな…」
「でも、事実だろ。そうだ!なんかあだ名付けて後ろに隊長って付けようぜ!」
武先輩が皆に言う。
「紫月隊長。。。う〜ん、、シズキ、、シズ。
シズ隊長は、どうだろう。」
副隊ちょ…暁先輩が言った。
「お、暁さん!この堅物!たまにはいい事言うじゃん?」
「お、お前そんなこと思ってたのか!武!」
「だって。いつも注意ばっかだし。」
「おのれぇぇぇ!」
「シズ隊長か。いいと思います。気に入りました。」
俺が言うと皆笑顔になって、
「じゃあ!これからよろしくな!シズ隊長!」
うぅ、まだ慣れない…