表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒトとヴァンパイアは共存できるか  作者: 時雨 咲綺
第1章 ハンター
13/64

第十一話 卵

「あれ?そこの弱そーなの。誰?」

身長190センチはあるだろうか。ガタイのいい30代前半の男が話しかけてくる。本部は隠れ家のバー(?)みたいな雰囲気のところだった。赤レンガが敷き詰められ、なんか、バーカウンターみたいなのもある。未成年にとっちゃあ、関係ないけど。そういえば、六番隊の隊員って、15人くらい居たっけ?ってことはもっとキャラ濃い人がいるのか〜。

「あ、赤島…紫月ですっ…」

あぁ、近くで見ると迫力が凄い。

押し負けてしまいそうだ。っていうか、なんであの人が、隊長じゃないんだ?強そうなのに?

「おい。。新人。今、隊長になんか失礼なこと思っただろ。」


「え、いや、、何…も」

やっべー、バレたか!

「まぁ、いい。そろそろ大会も始まるしな。」

「な、何の大会ですか?」

「六番隊の隊長と副隊長を決める大会だ。」

そんなのが、あったのか。つまり、もしかして

臆田さんが噂のSSランクのハンター…?

「お前も、参加しろ。もしかすと、もしかするかも知れないしな!実力を見定めるいい機会だろ」


「あの…本当に出ないといけないんですか?」

「あぁ、だって!お前Sランクハンターだろ!

出場権はSランク以上だ。

ほら、公式のホームページにも載ってる。」

やべぇ、信じられない。まだ、入ったばっかの俺が副隊長格のSランク!?信じられない。

っていうか、こんなことがあっていいのか。

本部のトップは何考えてんだ!ったく、、、

って!トップはあの親父じゃねぇか!

何考えてやがる!

まぁ、後でじっくり話をつけよう。

でも、これもいい機会だ!……と信じたい。

「はい。出場させてもらいます。」

「はいはい。期待してるぞ。

あ、ちなみに。出場権持ってんのお前と俺と隊長だけだから。よろしく〜」

そう言って、どこかへ出かけていった。

なんなんだ。あの人。横を見ると、、さっきまでいたはずの隊長さんが居ない!と思えば、部屋の隅っこに居た。

「そうだよねぇ、僕はまだちゃんとしてないし舐められても仕方ないよねぇ。あぁ、誰かにこの席を譲りたい…」

何やら、さっきの話を聞かれていたようだった。

「あ、すいません。いや、その……舐めてたとかじゃなくてっ、まだ実力が分かんないからっていう意味であって…」

なんとか弁解したい。この人を敵に回すとろくなことが起きない。

「あぁ、うんん。分かったよぉ。次のっ、ぐすっ、たいかぁい。頑張ろね」

ホントに大丈夫か。この人。こういう人を情緒不安定っていうのだろうか。

「あぁ、そうそう。これ、渡すの忘れてたね。

隊服とケープ。カッコイイでしょ!

あとね、実はこれもあるんだ。ヘアバンド。

深紅でカッコイイでしょ。君の赤茶色の髪に映えるとおもった。紫月君はまだ中学生だし、学校でも使えると思って。今着てごらんよ!ほらほらー」

されるがままに着替えさせられた。黒青の隊服はSサイズでピッタリ。ケープも俺のサイズに合わせてくれていた。それに、この深紅のヘアバンドも。この隊のハンターになれたんだって感じがする。

「ホントに、似合ってるねぇ。」

「お前!なんでも似合うなぁ」

田中さんにも言ってもらった。

ちなみに、ハンターは寮と家とで選べるらしい。俺は迷わずに寮を選択。

田中さんたちは驚いてたけど。

ほとんどの人が寮らしい。ハンター本部だから、セキリュティーも万全。この隊は、自由行動できるし、学校終わらしてから直接帰ってくりゃいいや。あぁ〜、これで今日から俺もハンターか。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ