欠片2
今回の欠片も講義中の突然の課題で書いたものです。
〈条件〉
・青ざめる一瞬
・ペラ(200字詰め原稿用紙)3枚
・制限時間30~40分
〈題名〉
「何が起こるかわからない」
〈人物〉
南雲諒也(20)大学2回生
市川拓人(20)大学2回生
田高聖(38)現大学教授
〈本文〉
〇大学・大教室
広い教室内にまばらに座り授業を受けている生徒達。田高聖(38)が教壇に立ち、スクリーンに映像を映しながら話している。
後ろの方の席に座り小声で話している南雲諒也(20)、市川拓人(20)。
市川「この間のツイート、お前のおかげでかなり伸びたんだぜ!俺もこれで有名人!」
南雲「お前……!? ネットにはあげないって言ってただろ!!」
市川「大丈夫だって。リアアカじゃないからリツ伸びてても特定なんかされないって」
南雲「お前、他人事だと思って……」
突然ざわめく教室内。
教室の前方を向く南雲と市川、スクリーンに写っているものを見て固まる。
田高「最近はSNSで何でも投稿してる人も多いみたいだが~、特定屋とかいう奴らもいてだな~」
南雲「な……なっ!?」
市川「あーーわりぃ……」
スクリーンには、南雲の女装写真やユーザーたちのコメントで写真の人物の推測・特定した内容が投稿されている画面が映されている。
田高「これは、うちの学科の子らしいが~まぁ、こういう晒し行為も増えてるから~みんな気をつけるように~」
田高、何事もないように講義を続ける。
―Fine―
最後まで読んでくださりありがとうありがとうございます!