楽園行きの列車
掲載日:2017/04/03
歩道橋の向こうに見える 廃ビルはやけに冷たくて
服のポケットにいれた夢でさえ壊していくような
誰かが歌うこの星の讃美歌に
出逢えるのなら もう一度だけ 歩き出そう
楽園行きの列車が駆け抜けていく 一瞬のまばたきさえ許さないように
通りすぎた過去のあやまちさえぬぐって
孤独な少年が 旅する路地裏は荒れていて
スーツの袖に隠した夢でさえ奪いそうだね
産まれた時に見た あの日の幸せな笑顔に
出逢えるのなら もう一歩だけ 進みだそう
楽園行きの列車が疾走していく 夕雲に照らされても 終わりは知らず
何度でも犯すだろうあやまちでさえぬぐって
騙し絵にも似た世界が 虹色に輝いて
嘘もあざむきも 未来も その手に抱き寄せる
カラクリ画の世界よ どうか僕らだけでも
誘い出して 連れ出して 永遠の都へ
楽園行きの列車が導かれるまま 黄金色の田園を 走り抜けていく
幾つもの間違いと過ちを連れて 許される限り その線路を行くよ
エデンへ向かいその汽車は旅立っていく どの地図にも載っていない 幻の場所へ
君に残された時間 僕に残された時間 ともに分かち合って 心の置き場所へ
楽園行きの列車は 今走り出すよ




