主人公、人生最大の危機❗?そして狗が助けに来てくれた‼(白目)
俺にはこれが限界です……
……どうぞ!
さあ視聴者の皆さん!
問題です!デデン!
Q.
さて、今俺は何処にいるでしょうか?
ヒント、周りは水!
ちょっと長めのシンキングタイム……
スタート!
チクタクチクタクチクタクタクタク
チクタクチクタクチクタクタクタク
チーン!!
A.川
……我ながら何の捻りもない低レベルな問題だったなぁ……
ていうか必要あったかなこれ?
……まあいいや
結局、俺は左側にあった川に飛び込んだ
流石にあの狗も川に入ってまで追いかけて来るようなしつこさはないようだった。
……未だに川沿いに俺を追いかけてくる狗を極力視界に入れないようにしながら…
しかし、地形を把握するためとはいえ死にまくった俺の……
あの苦労はいったい……
「まぁ……でも助かった…このまま流されていけば何処かに流れ着くだろう………」
俺は、そんな楽観的な事を考えながら
川の流れに身を任せていた。
しかし、人生そんなに巧くいく筈もなく……
突然、嫌な予感がした……
久方ぶりに俺の警告アラームの針が振り切り頭の中に
けたたましいサイレンの音が鳴り響き
俺は何に反応しているのかを理解すると
おいおい……
そんなベタな伏線やらフラグは建てた覚えねぇぞ?
俺は半ば反射的に上流に身体を向き直し……
「う、うおぉおおおおおおおおおおおお!!!❗❗」
俺は初めて流されるだけの状態だった身体を捻り
川の流れに逆らうように泳ぎ始めた。
何故こんなに俺が必死になっているかというと……
はい!指差し確認始め❗
はい!前方左右後方確認!
向かって前方向水面に違和感を確認!
警告、川が途切れている模様……
滝だ❗
とりあえず冷静な頭は理解していた
服を着て泳ぐのはかなりきついことを……
水を吸い重くなった服が邪魔をしている為
この時までは無駄な足掻きだとは思っていたのだが
なんと!俺の体は流れに逆らい始めたではないか!
行ける❗
……しかし、人生そんなに(ry
またしても俺に猛烈な違和感が襲う
必死に泳ぎながら思考する
あれ?こんなに辺りは暗かったっけ、……と
必死に泳ぎながら俺は嫌な予感が当たらないことを願いながら首だけ上空を向く……
「来るんじゃねえ¨ぇぇぇぇぇぇぇ❗❗❗❗❗❗❗❗❗」
予想通りな物が俺に覆い被さるように
飛来する
それから俺は逃れる術を持たない……
死にまくった過程で手に入れた俺の
思考は
こんな場合でも冷静だった……しかし
「あっ……積んだ……」
ザッッパーン!!!!❗❗
その呟きはすごく大きい水飛沫に強制的に遮られ半ば当然の帰結として
それを最後に俺の視界やら思考は……
うわあああああああああああああああああああああああああああああ
ゴボッ.。o○
水と我が身と落ちていく感覚と共に
暗転した……
主人公が川に飛び込む‼
狗は追って来ない‼
主人公が助かる‼
滝がある‼
主人公の危機!!
狗が跳躍する‼
主人公が溺れる‼
さあて主人公の明日はどっちだ!!
尚、狗に喰われるのは最大の危機ではないらしい……