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収集家のゲーム攻略  作者: iz@9
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決勝戦②

NPCには感情もなく、一つの指示が与えられていた。


近付くものの殲滅。


今回のルールでは5m以内に入る攻撃が有効となるため、5m以内からくる攻撃に対して反応できるように組み込んでいる。移動はランダムにしてあり、動いたり、止まったりなど不規則に行われているのである。




近づかなければこちらから攻撃することはない。




開始してから少し経った頃にクナイの様なものを投擲された。


速度的にはまぁまぁなので掴むこととなる。


射程内にいないため攻撃にはうつらなかった。




そうして唯一のNPC、武闘家君1号の仙人は徘徊を続けていた。






====================================



さて、そろそろかな。


ジョージは相手の出方を待っていた。



気配はあるため、擬態系の能力者の可能性がある。


罠を巡らせた環境で警戒しながら本体の位置を探していたのである。




「ボーーン!!!」




音が響く。



それを確認しジョージは音の方向に動き出したのであった。




トラップによる効果は無いが、位置などを示す手掛かりとなる。





音の形跡を確認するが何処かに隠れているのか発見できない。



そこで【真実の眼】を発動。するとステータスの名称が明らかにされ、プレイヤーの名前が表示されたのであった。



木に隠れていたが既にジョージには【タチバナ】という表記が見えているため、隠れている意味がない状況である。





そこでジョージは気が付かない振りをしつつ、射程圏内の手前でタチバナの後方に魔法【ウォール】を起動させる。




タチバナは違和感を把握していたが、視線の外側であったので気がつくのが少し遅れていた。


その少しの間でさらに左右にウォールを使用され、左右への逃げ道を潰されてしまう。



『くそっ』


そう言い放ち、唯一の進行方向である直進をし、ジョージにタチバナは詰め寄ろうとする。





ジョージはスキル【高速移動】を使用する。




高速移動の効果は移動速度の3倍。


ココでの移動の解釈は何か。ジョージはこのスキルを身につけたときに考えていた。


移動中に動かしている手や足の動きを見ても速くなっている。




つまり、その恩恵は距離的な移動の時だけではない。


上肢・体幹・下肢。


その全ての動作のスピードが3倍になるのである。





タチバナが所持していた武器である長剣をジョージに向かって振り下ろす。


しかし、その長剣はジョージに当たる前に手に持っていた短剣により起動を変えられてしまい、当たることはなかったのである。



その直後に

『もう終わりだ。』




この声が聞こえたと同時に一気にHPが削り取られ、カメレオンのタチバナはリタイアしたのであった。





=================================


花守花音はなもりかのんは森の中にいた。



なんて不思議なんだろう。



このジョブの力は圧倒的に運を与えてくれる。




このゲームが世間で行われるようになり、1年が経過した。





その後に友人から勧められてこのゲームをすることとなった。


ゲームなんて殆どやった事が無かったから、ゲームでの名前も本名にしようかと思っていたが、それはダメだよと友人から言われ、花が名前に2つもあるから【ハナ】とした。


このゲームを始めて数日。特に敵とも会うことも少ないのかレベルもそんなに上がらず、ライラットの町まですんなりきてしまっていた。


そこで装備を揃えていたら友人に「今度の大会出るよね?」と言われ、大会がある事を初めて知ったのであった。




急遽大会に参加していたのだが、気がつくと決勝まで進んでしまっていた。



ジョブ【ラッキーマン】


開始した時このジョブを見て私は女だからラッキーマンじゃなくウーマンにしてくれないのかな。そう思っていた。


実際、このジョブを使用しているとチート。


そう思えてならなかった。


私はただ隠れていただけなのに1回戦。2回戦と戦闘することなく時間切れで生き残ったのは私だけであった。


準決勝では1対1。


流石に敗北だなと思っていたら敵はNPC。


それも恐らくジョブはよく分からなかったが、クナイとか投げていたら、気が付いたら倒していたのである。




そして場違いだけど決勝に残ってしまった。




決勝に進むとラッキーマンのレベルが10に達したからかスキルを手に入れることとなった。



スキル【運気爆発】

効果時間:5分間

効果:運気を10倍にする。効果時間が切れると5分間に運気をマイナス100倍にする。




恐らく使ったらもう敗北決定になってしまうこのスキル。


でも一時的には負けることは避けれるはず。




そう思い、只管敵に遭遇しないことを願いながら森を彷徨っていたのであった。









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