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収集家のゲーム攻略  作者: iz@9
12/42

パーティ制限ダンジョン

転職により更新遅くて申し訳ありません。久々の更新です。

今までのように暗いというわけではなく、明るく、火が灯っている。



そのため、視界的な妨げよりも本当に敵の量が問題なんだと思った。MPの回復が追いつかないのも鬼門になってくる。そう考えながらも手を動かして玉状のものを作成している。




『ジョージ、何を作ってるか分からんがそろそろ敵が来るぞ。』



タカミチが声をかけ、各々集中力を増していく。ジョージも手を止め、敵の把握をおこなおうとする。



ドドドドドドド




前方から大きい足跡が聞こえてくる。



恐らく、敵の数が測りしきれないくらい多いのだろう。



『まずは土壁をタカミチさんお願いします。罠を仕掛けながらこっち側へ連れてきますので、一気に片付けて行きましょう。』


タカミチが土壁で人2人しか入れない程度まで道を狭めるのと同時にジョージは前に出て黙々とトラップを仕掛けて行く。



ジョブ【トラップマスター】の能力として、罠の発見、解除、作成を行う事ができるジョブである。



Level2としては、まだ簡単な罠の作成しか出来ない。



ジョージが歩きながら作っていたのは踏むとカプセルから煙が出て痺れさせたり、毒などによる状態異常をかけ、鈍らせる程度の効果しか持たない。その作成には毒草などが必要なため、アンナから貰ったのである。



何もしないよりはマシかな。


そう思いながらも敵の姿が見えたため、弓矢を放つと同時に戻る。



敵の足音はさらに増し、攻撃を受けたことでスピードも増して向かってきているのである。


ジョージは戻り、みんなに状況説明を行う。


すると



ボンー



破裂音が聞こえ出す。




『そろそろ敵が来ますので戦闘準備お願いします。』



ジョージの声かけで皆の顔色が変わる。



視認出来る位置に来ると敵の名称とかの情報が明らかになる。



【ゴブリンLevel2】

【ゴブリンLevel3】

【ゴブリンLevel8】など

ゴブリンの巣窟である。




ゴブリンは何度もジョージも遭遇しており、その度ソロで撃破して来たのである。



『敵はゴブリンレベル一桁が現在は中心です。MP消費しないようにまだ無理なくお願いします。基本的にレベル低いのは俺が倒して行きますので、高いのをタカミチさん、ヤマトさん中心でお願いします。アンナさんは攻撃しながらHPコントロールお願いします。』


敵の群れが常に続いているがジョージの策により、未だに後方を攻められて囲われる心配は無いため、今のところ捌ききれているのである。






(はぁ、はぁ)


敵と遭遇して100体撃破すると1度敵の群れがおさまり、先に進むとセーフティゾーンがあり、そこで休憩をとっている。


『序盤で100体とは、なかなか先が思いやられるな。』


タカミチはそう暗い表情をしながら言葉を吐いた。



『でもまだ回復薬使ってないから、それは救いだよね。』


アンナの言うとおり、先ほどの闘いではレベルも低かったため、そんなにダメージを受けて居なかったのである。


1番装備もレベルも低いジョージですら連携により、ダメージをあまり終えなかったのである。



『みんな少しいいですか。』


真面目な話をしてジョージは言葉を発する。



『ダンジョン攻略のパーティでの勝利条件って何か教えてほしい。パーティで挑み、1人以外はボスで撃破されてしまった場合、その時の報酬はどうなるんだ?』


みんな今更な顔をする。が、ジョージは普通じゃ無いため、タカミチが説明をする。


『パーティでの勝利条件として、1人でもクリア出来た場合、ダンジョンに入ったプレイヤーは報酬の振り分け、アイテムドロップの可能性はある。しかし、倒されているため、アイテムが失う可能性はあるため、無闇に倒されるべきではないのだがな。』

『ちなみに、ダンジョンに突入して倒されたプレイヤーはその後にソロで突入した場合、報酬から除外されてしまうこともお忘れなく。』

そうアンナも付け加える。


『つまり、ボスまでは倒されて人が減ってはいけないってことですね。』


今更ながらジョージは理解をしている。


今回のダンジョンでは、敵の人数が多く、徐々に人を減らされて対処をしにくくする仕組みがあり、さらにレベル制限をすることでクリア難易度を挙げているのである。


ジョージは薬草から罠を作り終え、全員のHP、MPの全回復を確認し、セーフティーゾーンから2階へ続く階段を上り再びダンジョン攻略に挑む。


階段を上り再び同様の手口を使用し再びセーフティーゾーンまでたどり着く。


2Fの敵はレベル一桁のゴブリンであったが、今度は150体であった。敵の数が多く土の壁が削られ、最後の20体の時には既にボロボロになっていた。


(このままではやばいな。)


口に誰も出さないが皆そう感じていた。



(あとどれだけかかるか。それだけが問題だな。)


ジョージは他の3人とは異なることを考えていた。

レベルによる問題がどうなるかそれが不明確なんだよな。


でもそろそろパーティの限界も近いし。やるしかないかな。


『皆さんに相談があります。このままでは、ジリ貧になります。それで新しい手段を3Fから試させていただいてもいいですか。』


『それはどのような手段ですか?』

暗い表情からわずかに希望を抱いたかのようにアンナは少し表情を明るくなりながらジョージの言葉に耳をすましている。


『まず、残りのMPの回復薬の確認をお願いします。自分は現在MPポーションは40残っています。』


タカミチ25、ヤマト30、アンナ40

つまり135の在庫が確認された。ハイポーションに関しては、アンナの10個であった。


MPポーションは1つにつき50。ハイポーションは1つにつき200。


『今度の作戦に関しては、賭けでもあります。効果時間がわからないため、無駄に回復薬を使ってしまうかもしれません。また、タイミングを失敗してしまうと敗北は必須です。それでも僕に賭けてくれるのであれば、作戦をお伝えします。』


そう伝えると・・・・


『クリア難しい。なら賭けにのる。』

すぐにヤマトがボソボソ話す。


俺もだ。私も。


全員の了承を得たところでジョージは作戦を伝える。


『敵なしダンジョンをクリアするともらえるアイテムに【一周年記念 エンカウント0】というものがあります。また、僕自身にはスキルで【エンカウント0】というものを持っています。どこまで効果の持続が行われるか分かりませんがうまくいけば敵との遭遇はなくなるはずです。』


!!!!!



驚きの表情を誰もが隠せていなかった。


ジョージ


この名前は今回の敵なしダンジョンのクリアにより有名になっていた。しかしながら、ジョージという名前を使っているプレイヤーは多数いる。


その中でも一周年のダンジョン攻略を圧倒的な速さでソロクリアをしていたプレイヤーなので高レベルプレイヤーと誰もが思っていたのであった。まさか目の前にいるのが件の有名なジョージとは誰もが思っていなかった。



『敵なしダンジョンをどうやってクリアしたんだ?』

タカミチが尋ねてきたが、、


『タカミチさん、それはまた今度で。まずはクリアを目指しましょう。皆さんの同意を得られた為、エンカウント0を使用して突破を目指します。時間制限か移動距離制限などの可能性もある為、使用後急いで進めていくので遅れないようにお願いします。』


先ほどのような不安な表情はなく、希望に満ちたようなものに変わっていたのであった。



そこからの突破は呆気ないものであった。




敵は出てこないため、ただのランニングである。





3階に突入すると同時にスキルを絶えず使用して突破していく。

一つ階を突破するのに10回ほど使用したため、回復薬8個消費した。



それを繰り返し、頂上の10階までたどり着いた。

そこまで使用した回復薬は3階が8個であったものの、距離が徐々に増えていったため、90個を越えていた。



『いよいよ最後の階だな。』


どちらかと言うと、敵がいないので山登りをしているだけである。


登ったという達成感だけみんなが感じていた。



10階に登ると


【到達おめでとう。君らを歓迎する。】



その文字を見て3人とも気を抜いているように思えた。


『まだです。クリアの文字が出てません。警戒をお願いします。』

そうジョージが声掛けをすると表情が引き締まる。


その直後に天井から巨大なゴブリンの騎士が落ちてきてタカミチはダメージを受ける。


ステータスを確認すると

ゴブリンの騎士 Level1


完全に不意打ち用のモンスターである。



すぐにヤマトの攻撃により沈黙し、すると


【一周年記念ダンジョン パーティ制限ダンジョン クリア】の文字が出現した。



ダンジョン固有アイテム

【一周年記念 全範囲射程】

をプレゼントします。


また、討伐クリア報酬としまして

・クリスタル3つ

・スキル全範囲射程


差し上げます。



みんなに確認すると全員固有アイテムとクリスタルを入手できたらしい。タカミチだけスキルくじがドロップしたらしい。





そうしてタカミチとヤマト、アンナとフレンド登録をし、後日敵なしダンジョンを一緒に挑む約束をしてダンジョンから脱出し別れたのであった。




ジョージの一周年記念イベント2日目が幕を閉じた。





ステータス

名前:ジョージ

性別:男

Level:23(ゴブリン討伐のため)

HP:700

MP:450

攻撃:160

防御:400

job:収集家Level5、短剣使いLevel1、トラップマスターLevel3、弓使いLevel1、長剣使いLevel1、槍使いLevel1、独り者Level2、殲滅者Level1、盾使いLevel1、徒手格闘Level1、逃走者Level1、無謀者Level2、暗殺者Level1、修行僧Level1、交渉人Level1、影薄の者Level1


skill

スロット1:真実の眼Level3 コスト5

スロット2:ナイトスコープ Level2 コスト5

スロット3:もの探しLevel2 コスト5

スロット4:一発逆転Level1コスト残MP99%

スロット5:エスケープLevel1 コスト10

スロット6:収入増加Level1コスト10

スロット7:効果倍増Level1コスト15

スロット8:エンカウント0Level4 コスト40

スロット9:全範囲射程Level1コスト100


所持。

クリスタル14個。スキルクジ3個







PCで確認したらブックマークに入れてくださっている方が思いの外多くてビックリしてます。

誤字、脱字、設定の抜け目など不備はありますが、今後とも楽しんでいただければと思います。



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