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locker  作者: いつわ
一章
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6/77

第六話    逃走――前編――

自分でもビックリするくらい頑張って更新してます。

勉強と両立して頑張りますぅ~(無理)

 俺達はまず唯果を探しに家へ向かって走っていた。

「第五王国部隊って何なんだ?」

「私達とは別の王国の部隊です。五部がなぜ地球に……」

 五部ってなんだ? 略したのか?

「女王様が条件のためにわざわざ呼んだってことか?」

 俺は走っている途中でつまづき転びそうになる。


「第四王国と第五王国は他の王国に比べると、仲がいい方なんです」

 てことは、他の王国とはあまり仲良くはないってことか。

「そうか。……てか結局なんで女王様がlockerを出現させたのか聞いてないんだけど!?」


 遠くの方に光翼と梓がいた。

 俺達は走るスピードを上げた。……とは言ったが、実際は疲れてきてあまりスピードは上がっていない。

「わかりません。もしかすると女王様はわざと隊長やカナン様をこのような目に遭わせているのではないかと……」

 副隊長は喋りながら走っているのにもかかわらず、全く疲れていないようだ。

 すごすぎだろ。


 あと少しで二人に追いつきそうだ。

「何か理由があるのかもな。俺はともかくカナン様を殺そうとする理由ってなんだ? 自分の娘なのに」

 俺達はようやく光翼達に追いついた。

 全力で走ったせいか息が上がっていた。

「おお、硬大か、脅かすなよ~」

「ゼェ……ハァ……、二人とも……ハァ……ハァ…………無事みたいだな」

「硬大くん、第五王国部隊ってなにかわかる?」


「いや、全くわからん」

 光翼達に火星人のことは話さない方がいいだろう。俺も火星人らしいし。

「そこの方はどちら様で?」

 副隊長、適当に嘘吐いてくれ。

「私はかせうぐっ……?」

 俺は副隊長の口を押さえた。

 こいつは馬鹿なのか?


「こ、この人は俺の知り合いなんだ。一緒に逃げてたんだよ」

「そうか、じゃあとりあえずみんなで逃げ切ろう!」

 光翼はそう言って適当な方向へ歩き出そうとした。

 なんとか疑われずに済んだみたいだ。


「ちょっと、どこ行こうとしてんの光翼。唯果ちゃん探さなきゃいけないでしょバーカ」


「すまない。じゃあとりあえず俺の家へ向かおう。多分唯果はそこにいる」



 俺達は唯果を探しに家へと向かっていた。

 周りを見てみると、どこもパニック状態だ。そりゃそうか。

 急にlockerに囲まれてわけのわからん集団に追われるんだから。

 

 家まであと一キロほどのところで、鎧を着た3人の人が俺達の前に立ちはだかった。

「な、なんだよあんたたち」

 五部だとは思うが、武器は持っていない。格闘専門か?

 あ、俺も五部って略してみた。


 3人は何も言わず光翼に襲い掛かった。それを止めようと、俺と副隊長が3人を蹴り飛ばした。

 さすがに鍛えているのかすぐ起き上がって、俺と副隊長に向かってきた。

 俺は二人を、副隊長は一人を相手する。

 一人が殴りかかってきたが俺はそれを左腕で受け止める。

 もう一人は蹴ってきたが、それを右足を上げて受け止め、そいつの顔面を殴った。

そしてもう一人は腹に蹴りをプレゼントしてやった。

 

 二人が動かなくなったのを確認したあと、副隊長を見てみるとすでに終わっていた。

 後ろを振り返ると、光翼達がポカーンと口を開けたまま固まっていた。

「おーい」

「は! あ、ありがとう」

「二人ともすごい……光翼と違って」



 しばらく歩いたら家に着いた。

 ドアノブを回した――――鍵がかかっていなかった。

 家に入るとリビングに唯果がいた。

「おにい……ちゃん? お兄ちゃん!!」

 俺に気づくと泣きながら駆け寄り、抱きついてきた。

「怖かったよぉ~、一人で寂しかったよぉ~、五部に食べられちゃうのかと思ったよぉ~」

 いや、食べられることはないと思うぞ。

 

 …………ん? 五部?


「なあ唯果、なんで第五部隊を五部って略してるんだ?」

「え!? お兄ちゃん第五部隊ってよんでたのー? 今時のJKはなんでも略しちゃうんだよー。てか第五部隊ってなに?」

 別にJKに限ったことではないけどな。

 でも、普通五部って略すか?

「唯果ちゃん同じだね! 私も五部って略すよ」

 そういうものなのか。

 確かに唯果がカナン様っていうのはおかしい。本人は見たことあるって言ってたし、顔も違うらしいからな。


「ですよねー! こんにちは!」


「とりあえずあと4時間半? どうやって逃げ切るかみんなで話し合おう」

 俺はそう言ってとりあえずみんなを座らせた。

 この先どうなるかわからないけど、絶対にみんなで逃げ切ってlockerから脱出してやる。


 俺は固く拳を握りしめた。


 外では日が沈み、暗い夜の世界が訪れようとしていた……。

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