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locker  作者: いつわ
四章
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第四十話    行方不明

 どうしよっかなぁ。

 ファンはコロシアムに行くことになって、あとは四部隊長だけなんだけど。

 そういえばレミンは何をしているのかしら。キルトが死んだってことは四部隊長がまだ生きているということ。

 やっぱりレミンに暗殺は向いてないのかも……。

 見た目と通っている学校は教えたはずなんだけど。うー、レミンが携帯を置き忘れなかったらこんなことにはならなかったのにぃ~。

 とりあえず四部隊長をどうやってコロシアムに行かせるか考えないと。

 地球の細かいところまでは見えないけど、大体分かればいい。あの方法を使おう。












「この石を持てる人は決められているのか……。レミンって子はお嬢様か何かか?」

「分からない。いつも高そうな服を着ていたのは確かだよ。……それで、硬大くんがどうしてそれを?」

 梓は俺が持っている石を見る。

 さすがに気付いているみたいだが、一応言っておく必要はあるだろう。

「火星人だからだよ。なぜか火星にいた頃の記憶が全くないけど、四部隊長だったらしい」

 隊長だったということがかなり以外だったのか、梓が驚く。

「そ、そうなんだ。……あ、だからあのとき五部をあっさり倒しちゃったんだ」

 あのときとは、広範囲のlockerが出現したときのことだろう。

「もしかして唯果ちゃんも?」

「そうだ。しかもあいつは第四王国の王女だ。……できれば俺達のことは内緒で頼む」

「…………嘘、だよね?」

 そりゃあいきなり自分の友人の妹が、実は王女様でしたなんて話聞かされたら疑いたくはなるだろうな。

「もちろん本当だ。だからこのことが他の王国奴に知られたら襲ってくる可能性がある。みんなを巻き込んでしまうかもしれない」

 梓はなぜか目を輝かせながら、

「もちろん誰にも言わない! だから唯果様に会わせて!!」

 と言ってきた。

 急に様付けになったな。まあ、内緒にしてくれるならいいか。

「学校でならいつでも会えるだろ」

「確かにそうだね! 今日はありがとう」

 それはこっちの台詞なんだが。

 俺達は会計を済まし、店を出た。












「お母さん、行ってきます」

 ファンの準備が整ったらしい。

「はい、行ってらっしゃぁ~い」

 四部隊長をコロシアムに連れて行く(・ ・ ・ ・ ・)ことにした。


 ファンが乗り物に乗って地球へと飛んで行く。

 あの子なら失敗はしないだろう。

「神様」

「どうした」

 相変わらず声が低い。

 もちろんこの王国以外の神様とは話したことも見たこともないのだけれど、どの王国の神様もおっさんなのかしら? 女の神様とかいるのかなぁ~。

「……いえ、なんでもありません」

 四部隊長は一体何者なのか。

 私は、口から出そうになったその言葉を飲みこんだ。

 なぜか分からないけど聞いてはいけない気がした。












 ……梓が行方不明になった。

 月曜日になり、いつも通り学校へ行き、教室に入ったときに違和感がした。

 いつもいるはずの梓がいない。

 担任教師が言うには、今朝母親から電話が掛かってきて、梓が昨日から帰ってきていないと言われたらしい。

 電話越しの声からして泣いていたとも言っていたな。梓の母親の為にも早く見つけよう。それに、大切な友達だ。


 俺と唯果は家に帰ってから女王様に電話を掛けた。

 プールでの一件が片付いて以来、ちょくちょく電話をしていて俺は女王様や神様と仲良くなりつつあった。

「……どうした」

「事情は後で話すからとりあえず聞いてくれ。火星人の友達が行方不明になった。神様に替わってくれないか?」

「わかった」

 そしてしばらくすると神様が出た。

「今替わった。お前の言いたいことは分かっている。……お前、コロシアムに行く気はないか?」

 そしていきなり意味の分からないことを言ってきた。

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