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locker  作者: いつわ
四章
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第三十八話    教師

最近投稿が遅くてすみません。

あと、最近サブタイトルが適当になっていますが気にしないであげて下さい。

 目の前には教師、逃げるにはこの教師をどうにかしなければならない。それに、仮に無事逃げられたとしても次の日には呼び出しをくらう。

 だとしたらこの手しかない。

 俺は唯果を見る。それに気付いた唯果はこっちを見て頷いた。

 どうやら俺の意図が伝わったようだ。

 一拍置き、俺は教師に掴みかかった。

「お、おいお前! 何をする!!」

「今のうちだ! 早く逃げろ!」

「で、でも……」

 梓は戸惑っていた。梓だけではない、光翼と叶未もどうしたらいいか分からないといった様子だ。

 言いたいことは分かるし、当然そうなる。予想通りだ。

「大丈夫ですー! ここはお兄ちゃんと私でどうにかしますので任せて下さいー!」

「……分かった、任せる。梓、叶未ちゃん! 行こう」

 光翼は二人を連れて俺と教師の脇を通り過ぎる。

 こういうときに光翼は頼りになる。

 俺は教師に羽交い絞めをし、光翼達が完全に見えなくなるのを確認して唯果に声を掛けた。

「今だ、やれ」

「はーい」

 唯果が教師の頭に向かって手を伸ばした。

「お前! な、なにをす…………ん?」

 教師が大人しくなったと同時に俺は教師を解放し、離れる。

 大人しくなった理由は簡単。唯果の能力だ。

 火星では封印されていたせいか名称はないらしいが。

 記憶を一部変えることができる能力。唯果はその力で教師の記憶を変えたのだ。

「俺は一体何をしてたんだ……?」

「先生はここで立ったまま気絶していたんですよー。しっかりしてください!」

 唯果は、知らない教師に対して笑いながら背中をバンバン叩く。

「お、おお。固井兄妹か、ありがとうな。立ったまま気絶なんてどうかしているな、ハッハッハ。お前達も早く帰れ、暗くなるぞ。あと、ここには来ないようにな。俺以外の先生に見つかると停学になってしまうぞ! ハッハッハ!!」

 なんか色々無茶苦茶だ。それに、記憶を少し弄られただけで知らない人とお友達になっている、か。怖いな。

 俺と唯果は新しく出来たお友達に挨拶をしてその場をあとにした。




「あの教師、かなり体格が良かったな」

 俺達は学校を出て家の方に向かって歩いていた。

 日は傾き始め、空の色が綺麗な橙色に変わっていた。

「確かに。格闘技でもやってたのかなー?」

 ただ格闘技をしていただけでああはならないだろう。かなり鍛えられた体だった。

 あんな教師は見たことがない、仕事を間違えていないか?

 きっと最近新しく入った人だろう。

「今日の晩飯は何が食べたい?」

「カレーー!」

 敢えて俺の好きな食べ物の名前を口にする唯果。たまには良いことをしてくれる。……たまにな。

「ありがとな」

 俺は少し嬉しかった。












 土曜日、俺は梓と会う約束をしていた。

 今日は朝から快晴で、出掛ける人も多いようだ。

 待ち合わせ場所でしばらく待っていると、梓が走ってきた。

「ご、ごめんね! 遅くなっちゃった」

「いや、大丈夫だ。少し休憩していくか?」

 梓は走ってきたせいか、息を切らしている。

 走らなくても少しくらい気にしなかったのだが。

「ありがとう、でも大丈夫」

 そういって無理矢理笑顔を作る梓。

 近くの喫茶店に行こうか。そこなら話もできるだろうし。

 梓に行き先を言い、目的地に向かって歩き出した。




「俺の話についてだが」

 喫茶店に入り、注文を終えたところで話を切り出した。

 朝早いせいか人は少なかった。

「梓はこれについて何か知らないか?」

 そう言ってポケットからピンポン玉ほどの大きさの()を取り出し、梓に見せる。

 その石は普通の石とは違い、綺麗な形をしていた。

 女王様から頂いたものだ。

「……見たことあるよ。でもどうしてこれを硬大くんが持ってるの?」

 梓は俺を見る。バレたかもしれない。そりゃそうか。

「後で詳しく説明する。その前にそれについて知っていることを話してくれないか?」

「うん、分かった」

 梓は頷き、語り始めた。













 人間なんて死ねばいい。あんな生き物に生きる資格はない。

 死ね。死ね死ね死ね死ねシネシネシネシネシネシネシネ。

 殺してやる。lockerの力を使って。

 でも焦ってはいけない。失敗してはすべてが水の泡だ。

 今はアイツを殺すことが最優先だ。

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