第三話 隊長
なかなかのペースで書けていると……俺は思います。
これからなのでまだまだ頑張ります!
朝になり起きると、唯果がご飯を作っていた。
……間違えた。カップラーメンにお湯を注いでいた。
「お兄ちゃんおはよう! あと3分でご飯できるからねー」
「みればわかるよ」
朝から面白いな俺の妹は。
ズズズズ
まあ朝からカップラーメンっていうのはあれだが、俺は気にしない。
「唯果は朝からお出かけか?」
「うん! 友達とお買い物ー。お兄ちゃんは今日何するの?」
「光翼の家で適当に暇つぶし」
実は今日、光翼の家のパソコンを使ってlockerについて調べるつもりだ。唯果には一応内緒だ。
「んじゃ私行ってくるねー!」
「行ってらー」
唯果が出て行ってしばらくしたあと、俺も家を出た。
「よお硬大」
光翼は部屋でなにやらパソコンでオンラインゲームをやっていた。
「なにそれ?」
「人を操作して相手を撃ったりナイフで切ったりして殺し合う系のあれ」
「でもなんかみんな敵を攻撃せずに外階段で一回転して地面に落ちてってるぞ」
「バグ探しだよ。敵味方関係なくこの世界のバグをみつけて楽しむんだよ。これは階段の手すりに乗ってマップ外に行くバグ」
「失敗しまくってるせいか、自殺しに来た人達みたいだぞこれ」
「よし、硬大きたし三次元のバグについて調べますか」
とりあえず俺たちはネットで『locker』と検索してみた。
「lockerについて色々調べてる専門家とかいるのか凄いな」
「そりゃ二年も経ちゃあどうにかしようとする人も出てくるんじゃねぇの?」
他には、lockerから出るために殺人やその他の罪を犯した人をどうするのかについて書かれてるサイトがあったから開いてみた。
「えーと、『lockerから脱出する目的で罪を犯した者には悪意がなく、仕方がなかったこととし、現在ではまだ法で裁くなどの対処はしていない』だってさー」
lockerのせいで大勢の人が殺され、大勢の人が罪を背負っている。
lockerはいつまで出現し続けるのだろうか。
「どうすりゃlockerはなくなるんだよ!?」
「まあまあ落ち着けって硬大。……あ!lockerって二年前から続いてるんだよな? てことは」
「……二年前に何かあったってことか」
「二年前って何かなかったか?」
「わるい、実は俺二年前までの記憶がないんだ」
「はっ? なんで? 唯果ちゃんのことは?」
「誰かわからなかった。気がついたら目の前にいたって感じだ。妹だって聞いた時は少しだけ驚いた」
「そりゃああんなに可愛い子が妹だって聞いたら誰でも驚くよ。俺も妹ほしいなー」
「お前は妹どころか兄弟すらいないもんな」
「もう死にたい」
lockerが最初に出てきたのは二年前。
俺は二年前までの記憶がない。
何か関係してるのか?それはないか。
「そういえば、硬大の記憶がなくなった理由って唯果ちゃんに聞いたのか?」
「あ、聞いてなかったな。帰ったら聞いてみるよ」
唯果に聞いたらわかることもあるかもしれない
「じゃあそろそろ帰るよ」
「おう! また明日学校で」
光翼の家を出て、俺は自宅に向かって歩いていた。
「隊長」
なんだ? この辺に部隊か何かあるのか?
ちょっと嫌だから早歩きした。
「隊長!」
早歩きして離れたはずなのに真後ろから聞こえた。
――――俺に話しかけてるのか?
後ろを振り返る。
デカくて怖そうな男の人が立っていた……。
「やはり隊長でしたか」
「ちげーよ! 俺はただの高校生だよ! いったい何を食べたらそんなこと間違えるの!? それにあんたの方が隊長みたいな雰囲気醸し出してんじゃねーか!!」
……しまった。ビックリしてついタメ口で突っ込んでしまった殺られる。
「高校生というのが何なのかは分かりませんが、私はカブアを最近よく食べています。それと、私は副隊長です」
この人絶対酒飲んだな。高校生を知らないだとかカブアを食べてるだとか。
てかカブアってなんだよ!!
「隊長、二年見なかった間に随分変わりましたね」
「だから隊長じゃ……、二年…………?」
「もしかしてたった二年で今までのこと忘れてしまったのですか? あなたは火星の第四王国の部隊長です」
意味が分からなかった。
この人は何を言っているのだろうか。
俺には分からない。
俺はショックでしばらく何も言えなかった…………。




