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locker  作者: いつわ
三章
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第二十七話    四部隊長と二部隊長

すみません遅れました。

3、4日ペースで書くのがそろそろ辛くなっ……て、きた。

 私はとにかく走った。

 どうしてか分からないけど、私に襲いかかってきた五部がみんな死んだ。

 いや、本当は分かってるけど認めたくないだけなのかもしれない。

 ――――私が殺したということを。

 自分にそんな力があったなんて知らなかった。ハーフだし、なにより普段はか弱い女。力があったとしても、その辺のヤンキーにすら勝てないと思っていた。

 

 光翼に見られてしまった。

 私の本当の姿を見られてしまった。

 もう終わりだ。

 光翼も、今の私を見てきっと嫌いになったはず。

 今の私を見るとみんなそうだ。

 それに、人を何人も殺してしまったからこの先明るい未来なんてない。

 もうどうでもよくなってきた。


 私は行き先もなく、ただひたすら走った。














 表情には出さなかったが、驚いていた。

 女王様が出す条件はもっと易しいものだと思っていたからだ。

 四部隊長の実力は正直分からない。危険すぎる。

 私は今まで誰にも負けたことはない。幼いころから、化け物と言われるほどに強かった。天才どころかお前はもう人ではないのではないか? とすら言われたことがある。

 今では二部の隊長。

 そんな私でももしものことがあるかもしれない。そのことを女王様は考えなかったのだろうか?

 こんなことは所詮、女王様のストレス発散だ。そんなことになぜ私が命をかけなければならない?

 さっさと目の前の隊長を殺して、帰ったら文句言ってやろう。

 

 隊長同士での闘いの決着がつくのには五分もかからなかった。





 俺が構えてからすぐ、二部隊長がもの凄い速さで走ってきて、一瞬といえる速度で殴りかかってきた。俺はそれを軽く避ける。

 次に蹴りを放ってきたが、腕で受け止め、反撃するために空いている手を使って相手に殴りかかった。それを相手はギリギリでかわす。

 

 しばらく攻防が続いた。

 しかし途中で油断してしまったせいか相手は俺の隙を見て、後ろにいる唯果の方へ全力(・・)で走った。

 俺は久しぶりに怒りを覚えた。

 関係のない唯果を巻き込もうとしている。

 俺は舌打ちしながら全力(・・)で走った。

 月明かりのおかげで二部の姿が良く見えた。

 そして、そいつが唯果に触れる直前に俺は素手でそいつの背中を思いきり突き刺した。貫通した。

 手加減するつもりはないと思っていたが、結局手加減しなかったのはこの一瞬だけだった。

 それはなぜか?

 理由は簡単だ。相手がそこまで強くはなかったから。

 今まで俺とやりあってきた奴らの中では一番強いと思うが、俺からすればそうでもなかった。

 そいつは言った。

「く、くそぉ。あな……たは…………一体何……者なんです、か」

 俺は怒りを抑えながら言った。

「ただの隊長だ」






 私は負けた。こんなのは初めてだ。

 しかも相手は手加減をしていた。私以上の化け物。

 女王様はこのことを知っていたはず。なぜなら、最初から私を奴と闘わせようとしていたからだ。条件も最初から考えてあったらしいし。

 そいつについて何か知っているからこそ、私に奴を誘い込むように言ったのだ。

 つまり、女王様は最初から俺を奴に殺させる気だったのだ。なぜかは分からない。奴がどれほど強いのか見てみたかったのかもしれない。

 何か企んでいる。そう思った私は、奴にこう言っておいた。

「第……二王国のじょ…………おうは、何か企ん……でい、る……気を……つ…………」

 理由なんてない。なんとなく言いたかっただけだ。

 私は静かに目を閉じた。

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