オーディション
「グランドに吹いた風をー♪」
「小さな窓から吸い込んでため息♪」
『期待する事にいやんなって……ー♪』
『こんにちはー★あすWです!』
2人のV字サインをくっつける。
審査員が怖い…。
ひぇぇ!睨んでるよ! やっぱ飛鳥とちがってブスだから?
歌は得意のはずだったんだけど…「え…と…。」
私が動揺する。
まえふりが良くなかった?かな…。
「私達は同じあすかという名前で結成しました★よろしくお願いします!」
飛鳥が言う。
「お…オリジナル曲聞いて下さい!」
何とか私も言った。
『いつまでも2人。 居られると思ったのに。Ilove♪』
「どうしていつも♪」 「あなたのために♪」 『つくしてきたのに♪』
今。
考えたらこの歌詞。 暗い。
しかも何か不倫した女がふられた系な…。
えぇーい!歌詞を変えちゃえ!
「そんな事も忘れて♪どんとやっていくために♪」
飛鳥あわせて!お願い!
「だからいつも私は音楽を聞くの♪」
あわせてくれた!
何かすごいなぁ。
私達相性ぴったり★ 「私だって♪」
「いつか♪」
『新しい恋愛をしてみせる♪』
「Ilove…♪」
飛鳥がしめておわる。
「あーもっ!」
「どしたの飛鳥。」 「緊張する。」
「緊張するもなにももう結果はでてるのよ。」
相変わらず冷血な私。
でも実は。
少し緊張してる。
「はい。じゃぁ審査結果を言います。」
ドッキンコー!
「あの…。」
「あっ!あのえーと…三咲ちゃん!」
飛鳥が言う。
「ちょっと不安で。」 「そっか…。一緒にいなよー♪」
「うん!」
もう!三咲ったら飛鳥だけにべったり…。 うちの飛鳥をとらないでよっ!
って。
やきもち!?
やだ…。
そんなこんな言ってるうちに。
「では言います。」
ごくっ…。
「永井さん。」
「はい。」
ショートカットの子が返事をする。
あの子!
三咲ちゃんに感じ悪くした人!
あんな人が受かるなんて…。
けっ!
「新井さん。坂井さん。」
どんどん名前が呼ばれてく。
「最後。あすWさん。」
やったー!
お互い喜ぶが。
三咲。
落ちた。
「嘘…。」
「あ…。」
飛鳥が何か言おうとする。
「何でなの!?どうして私じゃなくてあなた達なの!?」
「え…。」
私。
言葉がつまる。
「どうしてよっ!!あんた達なんていなきゃよかった!」
そう言って三咲は帰ってった…ー。