木の芽
早い雪解けを通り過ぎ 桜は満開が終わると山の山菜の芽吹きも早めた。農産物の直売所をちとのぞいてみるとそこにはたくさんの山菜たちがこちらをみつめているようだ。
収穫者の名前を記した春の味が陳列し並んでいた。
まだ時季が早いと期待せずに売り場を探すと、なんとお目当てのものがあった。小袋に入った「木の芽」を手にした。
それはアケビの新芽である。
あけび(木通/通草)は、日本各地の山野に自生する秋(9〜10月)が旬のつる性落葉低木だ。
紫色の果皮が熟すと縦にパックリと割れ、中の白いゼリー状の果肉がバナナのような甘みで食べられる。皮には少し苦味があり、山形県などでは皮を味噌炒めや天ぷらにして食べる郷土料理として使われることが多い。
関東地方や関西地方などはあまり面識がないだろうか。
秋のイメージが強い紫色の皮はまだない。 鮮やかな緑色で、熱湯でさっと茹でてアク抜きをする。
基本的におひたし、和え物、天ぷらで食べるとコリコリした食感が楽しめる
新潟などでは、茹でて醤油と卵で食べる「巣ごもり」などもあるようだ。
私はほどよく切って皿に盛る。そしてウズラの卵やかつお節をあわせ、しょうゆを垂らす、これこそ最高だと私は思う。
シャキシャキの歯ごたえ。そして苦みと同居する甘み。思わず天を仰ぐほどだ、「あぁー」と限られたこの時季にだけ堪能した。
このようなものは小袋に入っているくらいがちょうどいい 幸せとは少しの山菜でいいと 「雨ニモマケズ」の作者 宮沢賢治はいっていた。
だが、各地の山里でクマの出没が報告されている。山菜採りをする際は万全の安全対策をしなくてはならない。




