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バッドエンドのその後で  作者: 高菜かな
序章 忌子の聖女と記憶喪失の少年
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無効なデータ

それは、ずっと昔からあった話だそうだ。


──世界が終焉を迎えるとき、神が再臨することを人類は祈っていた。


実際に世界が終焉に近づいたとき、現れたのは記述とは違う姿の女神の化身だった。けれども女神の命令がくだされる度、人々は敬虔な態度で従った。


しかし、女神の命令に背いた者が一人いた。

それは人の形をした悪魔だった。悪魔は女神の化身を殺して、人類を絶望に陥れた──


その後、終焉を乗り越えた人類は、女神の再臨を待ち、今でも祈りを捧げている……らしい。


馬鹿馬鹿しい話だと思わないか。

神なんていないよ。少なくとも俺の中ではさ。


視界が徐々に狭くなり、耳も肌も何も感じられなくなっていく。


でも、もしも本物の神様がいるのだとしたら……一つだけ、願いを叶えて欲しい。


ぼんやりとした意識の中で、俺は一つ思い浮かべる。


『この世界から、魔法を消してください』


なんて。

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