story5 ユニークスキル
昨日は酷かった。俺とシルクでしゃべっていたら、ヘルナッツ早食い大会が始まった(もちろん強制参加)。一粒食べただけで・・・・・やめようこの話しは
とりあえず今日はこの世界での二日目だ。ん、あぁこの世界では現実の1時間が36時間に相当するのだ。だから、現実2時間で3日間になる。
ちなみに、現実は春だがこっちは夏がもう終わりそう。
今日は、シルクにいろいろこちらの事を教えてもらうつもりだ。といっても目の前にもうシルクはいるのだが
「今日は戦闘全般について話すよ」とシルク
シルクのレベルは5彼もまた最近始めたばかり。ただ、持ってる情報の量に差がある。
「俺に教えてくれるのはうれしいがシルクはいいのか。レベ上げとかあるだろ」
「何を言っているんだ。困った時はお互い様だろ。それに、同じ年代でレベル帯も同じなのだから一緒にやったほうがいいじゃないか」
俺、マジ感動
シルク、あんたマジ最高だ。
と、感動していたら話を進められていた。
「まず、スキルはわかるよね」から始まった。
俺は頷いた。スキル−アーツの大元、アーツを使うならスキルを覚えなければならない。
「スキルには種類があってコモンスキル、エクストラスキル、ユニークスキル」
「なんだ、ユニークスキルって」
「悪い質問は最後にしてくれ順番にはなすから」
「あぁ、悪い」とだけ答えた
「まず、コモンスキルだ。コモンスキルは覚えるのにとくに条件はない。何か武器を装備するだけででてくるだろう。例えば、チュートリアルで選んで装備した武器のスキルを覚えていたとか」
その説明に、俺は理解した。俺は、チュートリアルで片手小剣のコモンソードと腕小盾のコモンバックラーを選択したがスキルの中に《片手小剣》と《腕小盾》のスキルがあった。まぁ他にも初期から《集中》や《索敵》や《気配》などもあった。
「次に、エクストラスキル。これは一定の条件を満たせば誰だって習得することができる。例を上げよう。今、君にも《気配》と《索敵》スキルがあるはずだ。それらを熟練度500まで上げると《隠蔽》スキルがでてくる。このように何かのスキルを上げるとでてくるのがエクストラスキル。熟練度についてもあとで説明するから。ここまでいいかい」
「ということは、エクストラスキルを上げたらでてくるエクストラスキルもあるのか」俺は疑問を消しきれなくつい質問してしまった。
「その通りだ。1番認知度が高い例がコモンスキル《初級炎魔法》だ。これを上げると、次に《中級炎魔法》またこれを上げると《上級炎魔法》さらにもう一段階あるんだけど、そんな感じでエクストラ上げた先にエクストラもあるんだ」
「悪い、ありがとう。続けてくれ」
「うん、最後にユニークスキル。これも一定の条件を満たせば習得するはず」
「はず?」つい俺は聞き返してしまった。
「こればっかしは一律にこうだとは言えないんだ。まず、ユニークスキルは一人しか持つことができない。だから二人以上同じスキルを持っていたらただのエクストラ一人しか持っていなかったらユニーク」
「でも、ユニークだったからって強いとは限らない・・・こともないのか」
「残念ながら、今あるユニークはどれもチート気味でゲームバランス崩壊するぐらい強いよ。トールは見たんだろ。《死霊使い》スキルのアーツを」
確かに、やばかった。
「ドラゴンが真っ二つだった。しかも一撃で倒してたし」
「えーと、ドラゴンがでてくるのは最低でもレベル55からか・・・そんなもんなんだよユニークスキルって」
ユニークスキル恐るべし。俺はそう思ったが同時にどうにか手に入れられないかなと思っていた。そんな考えをシルクに読まれたのか
「ユニークは狙ってとれるようなものじゃないからあきらめろ」
そんな事を言われて俺はうなだれた。
「そろそろ復活しろ次の話をするから」とシルクは話し始めようとしていた。
次回予告
シェ「え〜、シェイドの次回予告コーナー」
シル「ん〜、ん〜」
シェ「どうやら、私の出番が当分ないとかなんとか」
トー「ん〜、ん〜」
シェ「そこの二人うるさい。せっかく縛り付けておいたのに、これは私のコーナーだ」
トー&シル「「ん〜〜〜」」
シェ「次回、シェイドさんの冒険。私を待ち受けるものはいったい」
トー「ぷはぁ・・・くそ、あのやろー。俺達を縛った揚げ句、嘘の予告までしやがって・・・・もう、いない」