story43 狼&結界VS斧&雷撃
どうも、ジャッロです。
ええ、アンケート書いて下さった方ありがとうございます。
更新遅いですがどしどしアンケート募集中です。
「ぃよっ!」「やあ」
声をかけてきたのはレッツァとラインだ。俺達は先の戦いに勝利し決勝へ駒を進めた。でもって今目の前にいるこいつらは決勝で戦う相手だが
「レインあんなすげー技もってたのかよ!すげーな!」
「いや〜トール君のスキルはなかなか見所が多いですね〜」
次戦うというのにずけずけと話しこんでくる。・・・まぁ、それはいい。こっちも1番知りたい疑問を投げ付けた。
「なぁ、ライン。なんであんた大会に出れるんだ?確かレベルは60・・・は?」
トールはラインのレベルを見た・・・・Lv.39・・・は?
わけがわからずラインのことを見ていると
「なに、簡単な事ですよ。キャラデータを消して初めからやりました。」
・・・・何言ってるんだこの人は−−−このCHAOS ONLINEはその特性上よくあるMMORPGのように何種類かのキャラを作ることができない。
一人に一つ自分の分身を作ることができる。『トランスギア』・・・この仮想世界へ入れる唯一のハードウェア・・・を起動するにはまず登録した網膜スキャンがある。それにより個人の判定を行う。これがあるため一人が二つ以上分身を作れなくなっている。
そして、ラインのレベルは39レベル・・・・
「・・・って、ラインレベル上がるの早過ぎだろ!」
つい先週までは60越えのレベルでいたのだからあの日からレベル1からの再スタートではいくらなんでも早過ぎる。
「ふむ・・・まぁ、トール君の反応は予想通りですが普通に種明かしも面白くありませんねぇ。・・・・・・では、決勝で私達に勝てましたら教えてあげましょう」
「・・・・・気になるな。あぁ、気になる。」(棒読み)
こういう場合、期待するだけ無駄な事が多い・・・・だが部長へのリベンジになるこの試合は負ける気はない。
「んー、だったらもう少し気になる素振り見せてもいいと思いますがね・・・おっとそろそろ決勝ですね。では、試合であいましょう」
−−−−−−−−
レッツァとラインが前にいる。ラインの存在感が大きい・・・強い相手が一人いるとそいつばかりに注意がいき他の存在を隠してしまう。
・・・・視野を広くもとう
注意すべきはもちろんラインだがそこで動くレッツァはもっと要注意だ。
試合の始まりを告げるサインが出た。
初めに仕掛けたのは、トールだ。チャイルドウルフとアッシュウルフを召喚し、《ソニックエッジ》をライン目掛けて放った。ラインへ放たれた風の刃はレッツァの大斧に阻まれた。
だが、ここまでトールの作戦通り風の刃を防いだレッツァはその大斧という隙が大きい武器ではまさに今隙だらけである。
ここで、レインの光弾が三発レッツァに向かって飛ぶ・・・だがこれだけでは終わらない。召喚した二匹の狼にラインへの攻撃命令さらに俺は光弾の後ろをつくようにレッツァへ向かう。物量攻撃による鎮圧が目的だった。
「・・・・・なっ!」「!?」
俺とレインは驚いた。何にか?光弾の回避と狼の対処に、だ。レッツァとラインの立ち位置が逆転した!
突然ラインとレッツァが入れ代わった。前に出たラインは光弾を雷弾で相殺し、俺の剣を魔力補正が高そうな長い杖で受け止められた。後ろにいるレッツァのほうには向かっていた狼が斧に吹き飛ばされる。
未知のスキルやアーツがまだまだ多くあるのはわかっていた・・・だが今のは対処の仕方がわからない。
位置入れ替えアーツ?への対処法がわからない・・・がラインの結界ならなんとかなるかもしれない・・・
「レイン!アレまた頼む」「はいっ!」
レインが詠唱を始めた。−−−あと三分
この三分は長くなりそうだ・・・
ライン・レッツァ二人を止める必要がある。「《サンダースピア》」!?
「だぁっ!」
思考が長かったようでラインから放たれた雷槍を剣で叩き斬る形で防いだ。だが相手の攻撃は止まない。
続いてレッツァが大斧を縦一文字に俺目掛けて振り落とす。それを俺はぎりぎりで見切って左に躱す右側に斧が通過する。そして、今がチャンスだと思いレッツァに仕掛けようとしたが
「まだ俺の攻撃は終わってないぜ」
続いて飛び込んでくるのは《フルスイング》−大振りで空振りすると隙は大きいが技の出ははやい−によりさらに追撃される。だがレッツァの残念なところで追撃するぞ!っという意志表示していることを言ってしまったことによりトールは次の攻撃を読めていた。
バックステップで《フルスイング》を回避し、そのできた隙をトールは逃がさない。
「ぶっ飛べ!《ウルフ・バレット》」
《ウルフ・バレット》−転移召喚アーツ、すでに召喚している狼を自分の前に再召喚し青い弾丸にして前方一直線に放つ−により二つの弾丸はレッツァにあたった。
「ぐぁっ・・・・・・フッ!」
レッツァの堅さには驚かされる。レッツァはまだ生きていた。そして、レッツァの最後の微笑は・・・・・・!!!
・・・大きなミスをした。レッツァに気をとられラインが大きな魔法の詠唱をしていた。そして、さっきのレッツァの笑みは・・・・・!?
考えるよりも先に動いた。レッツァに狼で牽制させた。
「『・・・轟け雷鳴、穿て雷槍』・・・貫け《トライデント》!』
ラインが詠唱を完成させ魔法を放ってきた。《トライデント》−三つの雷槍を対象者に向かって放つアーツ−がレインに近づいていく
−−−まだだ!
トールは全速力でレインの前に行き《トライデント》が届く前にでることができた。
「俺が絶対守りきる!《一匹狼の勇気》」
《一匹狼の勇気》−蒼い闘気を剣に纏わせ相手へ放つ、溜めることにより範囲、威力が強くなる−本来溜めることにより真価が発揮されるアーツだが目の前の危機を回避するにはこれしか方法が思いつかなかった。
蒼い闘気が三本の雷槍にぶつかる。結果はすぐにでた雷槍一本との相殺に終わった。だが目的としては時間稼ぎ、闘気を雷槍にぶつけたところの一瞬の均衡により抱きしめるようにレインを捕まえて横っ跳びに雷槍を躱した。
ここから周囲を確認しようとしたが
ドスン!
目の前に斧が降ってきた。いや目の前にレッツァがいた。
「わりぃな、ラインの旦那が強すぎた」
内心で同感だ、と肯定した。そして、俺達は負けたと認識した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「おい、ライン!」
大会の上位勝者には賞金が授与され、その授与が終わってみんなと別れた後だった。
「最近トール君の私の扱いひどくありません?」
「うっせー・・・・一つだけ聞かせてくれ」
「はい、なんでしょうか?」
「前回から含めてこのゲームのプレイ時間は?」
フフッ、と笑われたがここは重要である。
「こちらの時間で四ヶ月ですよ」
・・・・四ヶ月の差があるのか・・・だったら二ヶ月で追い越してみせる!
次回予告
トール「そろそろさ〜次回予告じゃなくてもいいと思うんだが・・・」
ライン「そんな細かいこと気にしなくてもいいではないですか」
トール「言葉がおかしいぞ?」
ライン「そんなこm(ry」
トール「ありえないぐらい短くなったな・・・」
ライン「どうしたのですか?トール君」
トール「いや、上げるだけ上げて落とされた時の気持ちがよくわかったわけだが・・・」
ライン「ああ〜、そういえば負けましたね」
トール「・・・」
ライン「そういえば新しいアーツも出していましたね。一瞬で終わりましたけど」
トール「・・・」
ライン「ハッハッハッハ〜」
トール「《エクスプロージョンブレード》」
ライン「あぶなっ!トール君暴力はいけませんよ!」
トール「あんたを殺して俺は生きる。それですべて解決だ」
ライン「ははっ、私を殺すと?今のあなたじゃ私に勝てませんな〜」
To be cotinued