story41 二人で一人・続
どうも、ジャッロです。
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・・・・・・・・強いて言うことがあれば更新遅くてごめんなさい
ユウタ、タケルが不意打ちだけで勝ち上がったわけじゃないのはわかった。だがレインの《ホーリショット》を無理にでも躱したのを見てわかった。ライフはかなり低い。《ホーリショット》は《初級光魔法》スキルの中でもダメージが少ないアーツだ。それを無理に躱すのを見た限りライフは少ないのだろうと予想がつく。
「あーっ、もう少しだったのになんで邪魔すんだよ」
「うしろのおねーちゃんやっぱり魔法攻撃持ってたから助けてあげたんじゃないか〜」
「あこは俺があのコンボでにーちゃん倒して終わってただろ」
「よく見ようよ〜あのおにーちゃんライフはぜんぜん削れてないよ〜」
・・・・・こいつらよく敵の前でこんなに喋ってるな
だがこれはチャンス!この間に飛ばされた大剣を回収した。
「あ〜、弾いた剣回収された〜!」
「お前が無駄な説教するからだろ」
「僕は悪くないよ〜つっかかってきたのそっちだし〜」
「・・・お前らよく喋るな」
大剣を回収したあともまだ口論になったのでとうとう俺は口をはさんでしまった。
二人は俺の方を向いて獲物を狩るように目を光らせた。
「よし、そっこーで狩る。『アレ』やろうぜ」
「んー、いいよ。僕ももう飽きたし」
二人はナイフを前に出し俺に刃を向け
「「《20本の刃》」」
彼らのまわりに20本のナイフが空中を回転して舞っている。そして、
「ゴー!」「討てー!」
掛け声とともにナイフが俺目掛けて飛んで・・・来なかった。的外れに俺の横を・・・横を通ったナイフを見てすぐにわかった。俺狙いじゃなくレイン狙いの遠距離攻撃だと!
すぐに飛んできたナイフを大剣で打ち落としていった。飛んできたナイフは速くはないから打ち落とすことに問題はない。だが打ち落とす作業しかできない。
二人の子供は俺に向かってきた。
「「《ストライクエッジ》」」
咄嗟に大剣を構えて防御したが二人分の重みには堪えられず
「がはっ」
おもいっきり飛ばされ壁に叩きつけられた。二人分の《ストライクエッジ》はかなり重い一撃になる。
「今だ!」
タケルの掛け声の意味、俺がダウンしている隙にレインに向かった。まだだ、まだ手はある!
−−−−レイン視点
あっ、トール君が飛ばされた!どうしようあそこじゃ回復魔法も届かないよ
「今だ!」
タケル達が自分に向かってくる。対処はとりあえず光弾(《ホーリショット》)による牽制。
光弾を数発放つがタケル達にはかすりすらしない。
「よっと」「《ローバーマジック》」
着実に近づいてくる。そんな彼らをみてレインは焦りを感じ初め命中精度が下がりさらに彼らが近づくのに拍車がかった。
「終わらせるぜ《ストライクエッジ》」
とうとうタケルの攻撃範囲内に入ったので彼はアーツを使ってきた。だがその攻撃は途中で終了した
ウワォォーン
灰狼がタケルにタックルをかまし吹き飛ばした。それは最近トールが召喚できるようになったアッシュウルフだ。チャイルドウルフの上位種。子狼の子犬っぽさが消えた灰色の毛並みの狼。
灰狼はレインを背中に乗せ走った。
「うわ〜あのおにーちゃん召喚できるんだ〜」
「いってーなんだあの狼、ムカつくな。必殺コンボで終わらすようぜ!」
「あ〜でもさ〜」
「何だ・・・・・」
「ごめ〜ん、捕まった〜」
私と灰狼に気をとられている間にトール君はユウタ君に剣を突き付けていた。私も灰狼の出現に驚いて灰狼ばかり見てたけどトール君はすごいな。
いつでも倒せる状態になったトールにユウタ達は降参しCブロックの勝者となった。
「次あったらぜってー勝つからな」「そのセリフものすごく負け犬っぽいよ〜」とまぁ前者がタケル君でユウタ君、降参した後に言われた。タケル君はトール君に指差して言ってました。男の子ってよくこんなやりとりしてますね。トール君も意地悪く「お前一人なら余裕だ」とか笑いながら挑発してました。
その後ミユ達はどうだったか見に行った。
−−−−−−−トール視点
「ダメだったよ、相手大剣使いと弓使いだったから僕らの苦手なパワータイプと魔法詠唱妨害の遠距離型がいたからまったく相手にならなかったよ」
シルクとミユは決勝で負けたそうだ。どうやら相手は大剣使いのパワータイプと弓使いの妨害遠距離型らしい。シルク達が最終トーナメントに残らなかったことを残念に思う気持ちはあったがシルク達と戦わずに済むことにホッとした気持ちもあった。
大会決勝トーナメントは明日だ。
次回予告
トー「久しぶりのまともな次回予告らしいよ?」
シル「・・・のようだな。で、誰が次回予告するんだ?」
トー「シルクじゃないのか?」
シル「僕は何故呼ばれたのかすらわからない」
トー「・・・・・・」
シル「・・・・・・」
ミユ「やっほ〜い・・・・って何でシルクいるの?」
トー「お、ミユか。次回予告ってミユがやるのか?」
ミユ「うん。じゃあ早速やっていい?」
トー「そうだな。とっととやって解散しよーぜ」
ミユ「次回、story42 猛撃。あの人がまた出てきます。・・・・・・たったこれだけのセリフのたまに呼び出されたんだ・・・」
トー「・・・まぁ解散しようぜ?じゃあな」
ミユ「またね」
シル「なぜ僕は呼ばれたんだ・・・・・・・」