story34 仲間
「さてと・・・・・」
ただ今地下二階・・・・う〜ん、みんなを助けるためとは言え自滅覚悟でやって生き残ってしまったからには生き延びたいのだが・・・・
「どこ行けばいいかわかんねーしなー」
マップは初めて来た場所なのでまったくここがどこか確認できない。
「まっ、進むに限るか」
とりあえず、左側の通路を進んで行った。
ああそうそう、ゾンビトロールいたじゃん?あいつ俺が落としたことにより地下二階の床も抜けて元の地下三階に落ちたらしい。俺が落ちた地点から少しの所に穴ができてたからな
とりあえず進んだ。ここに出て来るモンスターは主にブルーゾンビ、たまにレッドゾンビ、まぁブルーの上位種だな。おもにこいつら二種しかいない。ライフ、防御力が高いが俺の攻撃力重視の大剣の前にはただのライフが多いザコモンスターだ。しいて言うならたまにレッドゾンビが使ってくるモンスターアーツの《ハンドキャノン》−ロケットパンチ−が要注意だ。一発もくらってないがこのロケットパンチ壁に食い込む威力。
「・・・・・そろそろ上にあがる階段があってもいいんだが、おっ?」
遠目に階段が見えた。よっしゃ、と思いながら階段まで走ったが
カチリ
−−?、カチリ?
下を見ると足は何かスイッチらしきものを踏んでいた
・・・・・・嫌な予感しかしねぇ!
グアアァァァァァァ
両サイドの壁から一体ずつ包帯を全身に巻き付けた人型−マーブルマミィ−があらわれた。包帯の色がやばい緑と紫と茶がぐちゃぐちゃにいれ混ざっている。
二対一しかも多分どっちも中ボスクラス、これはさすがにきつい・・・・・・APの残量を気にしてられないか・・・・
「サモン、《チャイルドウルフ》そして、サモン《グレイウルフ》!」
俺は《蒼狼》スキルの召喚系アーツに新しいのが加わった《グレイウルフ》以前闘った、灰狼。これで三対二、APは消費したがこれならなんとかなるだろう。
−−−−−−−−
一体は狼二匹に任せた、俺は目の前の包帯男に意識を向けた。そして、奴の腕が飛んできた
「うおっ、こいつもロケットパンチしてくんのか」
さらにそいつのロケットパンチには回転がかかっておりレッドゾンビよりも威力が上がっていた。
「恐いけど接近しなきゃなっ!」
まず手始めに普通に包帯男の肩目掛けて縦斬りをした。
−−固い!
意外なほどに頑丈だった。包帯のしたは鋼鉄じゃないのか?と思うぐらいに。
「だったら」
《フレムレイド》をした、爆撃による属性攻撃、《フレムレイド》は炎属性の爆撃付加の技・・・基本、アンデッド系は炎・雷・光の属性に弱いことからトールは炎属性がある《フレムレイド》を使った。
「うおりゃあ!」
斬撃、爆発。
ライフが一割減った・・・効いている。
これで、属性ダメージが効くことがわかったが・・・・・・・・《フレムレイド》は後五回使う分しかAPが残っていない。AP回復アイテムは一階での狩りとここまでの道中で尽きた。
ここでトールが考えた戦略は地道にダメージを蓄積させてフィニッシュに《エクスプロージョンブレード》をお見舞いする・・・という方法を考えた。《エクスプロージョンブレード》を使うなら二発、だが一発が強力で予想で三割を削れるとトールは考えに至った。
−−−−−−
地道にライフを削っていき包帯男のライフがようやく三割に到達
・・・・・今だ!
《エクスプロージョンブレード》!大爆撃、そして包帯男のライフが一気に削れていき・・・・・・ライフは削れ、なかった。
倒した!と思ったトールには隙ができていた。そこにギリギリライフが残った包帯男のロケットパンチが飛ぶ。
「ぐはっ!」
まともに命中した。トールのライフが一気に削れていき・・・・全快だったライフの六割を削られた。
剣を手放し、壁に打ち付けられたトールは軽く身動きできなかった。
そんなトールの状態にお構いなしにマミィはトールに攻撃をしかけようとする。
マミィの腕が回転しだす、発射前の予備動作・・・・放たれた
うっわ、もう少しで戻れたのにな
「《グレイブシールド》!」
突然の人の声、そしてトールの前に岩が隆起し壁となりマミィの放った腕から守られた。
「トール!大丈夫か!」
「レッツァ、今はこいつを倒すのが先だ《シャイン・ランス》!」
みんなが来てくれた、光の槍が残りわずかのライフを削り一体は消滅した。
「うおっしゃ、くらえ!《ダイナミック・ボンバー》」
−−−−−−−−
みんなが来てくれたことによりマミィは倒すことができた。どうやらあの後、スコルピオンを倒して、地下二階に来てくれたそうだ。で、今は墓場前の安全地帯・・・・今、俺は正座させられています。
「・・・・で、なんであんな無茶した!みんなで闘ってもかまわなかったんだぞ!なのにお前は・・・」
シルクに説教を受けてます。
「結果的に僕達が間に合ったからいいものの」
「待ってください」
ん?レインが俺の前に出てシルクを止めてくれた。
「トールさんは悪くありません・・・・・私があそこでドジしなかったらトールさんがあんなことしなくってもよくて・・・・だから・・・・」
なんか、すっごく庇ってくれてます。・・・・別にみんなのためにやったからそんなに思い詰めなくてもいいのだが
「はいはい、シルクそのへんで説教は終わりにしましょ?トール君も反省してるみたいだし。レインもかなり思い詰めちゃってるから」
「・・・・・わかった、ただトール今後はそんな真似するなよ?」
「わかった、俺が悪かった。今後はこんな行動しません」
「よろしい」とシルクが言ってみんな街へ帰ったが道中レッツァに
「お前中々罪作りな奴だな」
意味がわからないことを言われた。
トールだけは知らない、レインが道中トールの事を見続けていることを
次回予告
トー「疑問に思ったんだけどさ〜」
シル「なんだ?薮から棒に」
トー「これもう次回予告でもないと思うのに次回予告ってのはどうだかな〜」
シル「このコーナー始めたのって確かシェイドさんだったよね・・・・シェイドさんいないし」
シェ『ところがどっこい私もいますよ!』
トー&シル「うわっ!」
シェ『酷い反応ですね、久しぶりのシェイドさんですよ?』
トー「いきなり中継繋げる方が悪いですよ・・・・・って、ライカさんは?確かライカさんに止められていたのでは?」
シェ『ライカ君は今出かけたのでその隙に』
ライ『どの隙ですか?』
シェ『なっ!ライカ君何故・・・・まさか嵌められた!』
ライ『シェイドさん、仕事しといてくださいって言ってましたよね?』
シェ『ライカ君?話せばわかるおちつ』
トー「・・・・・・」
シル「・・・・・・」
トー「中継切れたな」
シル「うん」
トー「次回予告は謎のままで」
シル「うん」