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元英雄 これからは命大事にでいきます  作者: 鉄馬 メウ
第四章 結城との再開

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墜ちた聖女と蹴った元英雄


「ん?どうされましたかヴォルさん」


ヴォルは立つことも辛い状態となり、

この杖は本当に使用しても良いものなのかと

疑問に思い始めていた。


「マグナル様、この杖は体力だけではなく、

精神……いや生命力を吸い取る杖なのでは?」


「フフッ、そうですね~」

マグナルは考えるようなポーズをとり答える。


「その杖は極力な死霊を呼ぶことができます。

その代わり対価が必要と言われています。

杖の持ち主は最後にはリッチとなりました。

この事から生命力を吸い取る杖と考えています」


「マグナル様、あなた……」


「慌てないで下さい。それは使用者次第です。

ヴォルさんなら『死霊使い』のギフト持ちなら

大丈夫です。それにここで少し使ったくらいなら

問題ありませんよ」


マグナル様はこう言っているが、召喚の際の

あの辛さ、なんとも言えない無気力感が、

生きる意味すら忘れさせそうに感じていた。


何より恐ろしいのは娘のアンのことすら

どうでも良いと感じるのではないと、

召喚を躊躇していた。


「ヴォルさん、貴方が今やらなければ

ならないことは何ですか?命をかけても

達成したいことです。………大丈夫ですよ!

貴方なら堪えれます」※マグナル


…………ヴォルは思考を巡らせた。

自分がなさなければいけないこと

私の願い………それはアンを生き返らしそして

もう一度会い………


ヴォルの目つきが変わった。鋭く前しか見ていない。

覚悟をした眼だった。


セシリアは深呼吸をして静かに拳を構えた。


「死に繋がる道標となりて冥府の門を開け」


…………………『デススフィア』



それはそこにあった?


黒い直径3mくらいの玉


暗く深くどこまでも続く漆黒


セシリアは即座に眼を背けた。

長く見ていると心が飲み込まれる。

そう感じずにはいられない程の

不気味さがあったからだ。


「フフッ、とても心地好い気配を放つ、

これが死を呼ぶ魔物、魔物と言うには

少々違和感がありますが、実に興味深い」


マグナルはぶつぶつと独り言を言っているが、

今はそんなことに構ってはいられない。

一刻も早くあれを破壊しなければ!


セシリアは十字架を片手に一気に距離を詰める。


……………


時が止まったと感じる程、


周りがゆっくりと動いているように見えた。


ゆっくりと闇が近づいて来る。


逃げなきゃ!

そう思うが、身体が鉛のように重く動かない。


闇はセシリア飲みこみゆっくりと堕ちていった。


「さようならセシリアさん、

ゆっくりとお休み下さい」※マグナル



…………


「モンスターはいないのか?さっきから

一体も出てこないけど………うん?

誰かあそこに居るな。セシリアじゃ無さそうだが

関係者だよな」※八雲


「おや?どなたです。まだ入ってこられる方が

居るとは思いませんでした」※マグナル


「魔族か、今回の騒動はお前の仕業か!」※八雲


「フフッ、そうですね!私はマグナルと申します。

こちらはヴォルです」※マグナル


マグナルはヴォルにもこえをかけたが

ヴォルは全くは全く反応しなかった。


「すいません、ヴォルは少々忙しいようで、

貴方は冒険者の方ですか?」


「ま~そんなもんだ!で!魔族のあんたを倒せば

スタンピードは止まるのか」※八雲


「いえ、モンスターを操っているのは、

こちらにいるヴォルなので、私を倒しても

止まりません」※マグナル


「じゃ~そのヴォルと言う男倒させてもらう」

※八雲


「フフッ、すいませんそれはやめて頂きたい」


マグナルはヴォルを見て、軽く息を吐き


「今ヴォルの方が、忙しいので

私がお相手しましょう」


「そうかい、それはありがたいね!

ただその前に聞きたいことがある。

ここに聖女様が来たはずだがどこだ!」※八雲


さっきまでにこやかに喋っていたが、

一転凄まじい殺気がマグナルを襲った。


「ん、嫌な感じですね!私、あなたのことは

あまり好きになれそうにないです」


淡々と喋るマグナル


「そんなのどっちでもいい!答えろ!」


「フフッあの中です」

マグナルは黒い玉に指を指した。

禍々しく見るのが危険と感じ眼をそらす。


「わかった。ありがとよ!」


「いえいえ、お礼には及びません。

生きているかもわかりませんが!」


八雲の目つきが鋭くなり

マグナルを見据え一気に高速で接近する。


マグナルは結界を張って応戦体制を取る。


水連花(すいれんか)

八雲は精霊魔法による水のオーラを纏わせた

拳の連打を繰り出す。一つ一つの攻撃が結界に

当たる度に花のような模様が浮かぶ。


結界は固くびくともしない。


マグナルは八雲の動きをジッと見る。


この男の動きには何か法則性のある。

攻撃箇所からそのことがわかった。


「……………なにかを描いている?」※マグナル


氷連花(ひょうれんか)


結界に花のような模様が多数発生

「ピキピキ」とした音に合わせて氷のヒビが広がり


霧氷花(むひょうか)


結界は霧がかかったように真っ白になった。


「ん?、結界に亀裂が入ったかと思ったが

特に割れる気配はない………………」※マグナル


その頃、八雲はニヤニヤしながら、

大きく足を振りかぶって、


「あんた強そうだから遠くに飛んでけ

『流星シュート』」


氷の玉となった結界はマグナルごと吹っ飛んだ。


「ナイシュ~………おつーかれーさん~」※八雲

八雲はなんとなく飛んでいった先に叫んだ。


八雲は黒い玉を見て側にいる。ヴォルと言う男を見た

男はまるで固まったかのように動かない。


「この男はほっといても良さそうだな!」※八雲



八雲、黒い玉に近づくと瞬間見えた。

巨大な眼を…………「魔眼か!」


八雲構わず進む。

何かしらの効果があるのだろうが関係ない。

こっちには神様特製の防御アイテムがある。


八雲は闇の中に自らの足で向かう。


「セシリア待ってろ!」






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