過去編 八雲冒険者ギルドに行く
『冒険者ギルド』
モンスターの討伐から薬草の採集まで
幅広く依頼を受ける独立機関、
場合によっては国の悪政を暴き
捕縛することもある。逆に国の要請で
国の脅威が発生した場合は住民を守る為
命をかけて戦うことを義務とした
正義の機関でもある。
『冒険者ギルドのランクと依頼の制度』
ギルドには冒険者の実績に合わせ
冒険者ランクが上がる。
最も高いのがSランクその下に
A.B.C.D.Eとあり、全6段階ある。
冒険者ランクが上がることで
依頼内容の選択肢が増える制度
ランクによる依頼内容
D~Eランク
小型のモンスターの討伐や薬草の採取等
B~Cランク
大型のモンスターの討伐
犯罪者(盗賊、海賊)の討伐、捕縛
ダンション探索可能
Aランク
ドラゴンや大型魔獣等、
国の存続に関わるモンスターの討伐
Sランク
魔族の討伐
邪神の討伐
各国で危険と判断された危険対象の討伐
…
……
………
「お~でっかいな~」
僕達は冒険者ギルドに登録する為
ギルドに来ているのだが、流石と言うべきか
大陸でも有数の規模のギルド想像より
かなり立派で腰抜かしそうだ!
「お~い、ぼーとしてんじゃない行くぞ」
※指導者ガンジール
全員町にでたことがなかったのとギルドの
迫力に周りをキョロキョロして落ち着きがない。
ガンジールさんに呼ばれギルドに入ると
大勢の人で賑わっていた。ガヤガヤと酒を
飲みながら話をしている者、真剣な顔で
依頼内容を話あっている者、ここは活気で
満ち溢れている。
「お~い、こっちで順番に受付を済ませろ」
ガンジールさんに言われ受付をする。
「初めまして私はギルドの受付を
務めています。ルリリカと申します。
貴女方の担当をさせて頂きます。
宜しくお願いします」
「あ、どうも八雲と言います。
こちらこそ宜しくお願いします」
後から話を聞いたが本来新人冒険者に
担当者はつかない。僕達は特別な
根回しがあって担当者がついたらしい。
ちなみに担当者がつくのは、Bランク以上らしい。
「八雲さんはすでに儀式を受け水晶を
お持ちになっていると聞いています。
水晶を見せていただきますか」
「はい、どうぞ」
八雲は水晶をルリリカさんに渡すと
綺麗な水晶を沢山付けた機械に置き
レーザーみたいなもので鉄のプレートに
書き込みを行っている。
「お待たせしました。
こちら水晶とギルドカードになります」
ギルドカードは貴方のランクを表すものとなり
依頼達成状況書かれており、報酬のお金を
入れておくことができるらしい。但し
ギルドでしか下ろせない。ちょっと不便………
「ありがとうございます………」
「ジ~」
「すいません失礼だとは思うのですが」小声で
「その耳、エルフさんなんですか?」小声で
「…………ふっ、そうですよ!触ってみますか!」
「!?…いえいえいえ、し、失礼しました~」
八雲は恥ずかしくなり走って逃げてしまった。
「うふふ、可愛いわね」
……
………
「は~焦った~
気になってつい聞いてしまった」
八雲は取りあえず逃げてほっとしていた
その為、あんまり周りが見えておらず
人にぶつかってしまった。
「あ、痛!!………すいません」
「あ~なんだって~」
なんじゃこのいかにも歴戦の冒険者みたいな人は
ガタイがでかいガチムチの隻眼の戦士だと~
「おい坊主、なんだって~」
僕がプルプルしていると、
「お~い八雲何してるんだ!……お、来たか」
ガンジールさんがこちらに来た。
「来てくれましたか、ガイールさん」
「お前に頼まれたら来ないわけにはいかん」
「ありがとうございます」
ガンジールさんは頭を下げる。
「で、どうした八雲?」
「あ、いやそれがですね」
八雲がガンジールさんと話している間に
すたすたとガイールさんは歩いて行ってしまった。
「あれれ~」
八雲は呆然とする。
…
……
僕達は訓練を兼ねて任務をすることになった。
最初の任務はゴブリンの討伐だ
チームは僕以外に
健司さん、一樹さん、華凪ちゃんがいる。
そして僕らの指導員
「俺はガイールだ、死なないように
しっかり着いてこい!」
眉間にシワをめっちゃよせて威圧する。
怖いです~
僕達は早速簡易的な装備を備え近くの山に行き
任務のゴブリンを探すことにした。
「華凪ちゃん大丈夫?」
山までかなりの距離を歩いたが体力が向上
しているので自分は問題ないが、華凪ちゃんは
パッと見体力は無さそうだから不安になり
声をかけた。
「うん、大丈夫…………」
華凪ちゃんは異世界に来てから
ほとんど誰とも喋っていない
どうやら人とコミュニケーションを取るのが
得意でないようだ。
ただ気になるのは、華凪ちゃんはまだ
10歳とむしろ泣きわめいて助けを
求めそうなのに、とても物静かで
感情が乏しい。唯一持っている熊のぬいぐるみと
遊んでいる時だけ笑顔に見えた。
「取りあえず無理はしていないかな」
「おい!!」
「わー」
ガイールさんが突然横から声をかけてきた。
「周りの警戒を怠るんじゃない。
どこから攻撃が来るかわかんないんだぞ」
「すいません」
八雲は頭を下げる。
「嬢ちゃんは見ておくから、
自分のことに集中しろ」
「…………!?………了解です」
八雲は呆然としてから意味を理解し
返事をした。
暫くすると3匹のゴブリンを発見
全員草むらに潜める。
「お前達良いか、ゴブリン達を
相手にする時……」
「あんなやつボコボコにしてやるぜ」※一樹
「お前みたいなアホが恰好の餌食になる」
「なんんん~」
一樹が反論しようと声上げる前に、
ガイールが口を押さえる。
「いいか坊主、ゆっくり上を見な!!」
一樹は言われるまま上を見ると、
木上に弓を持ったゴブリンがいる。
「ゴブリン共はそれほど強くはない。
だがな~その分知恵と工夫で敵を罠に填める。
今いる3匹は囮だ、既にこちらに気づいて
仲間に後ろから攻撃させるつもりだ。
このまま前に出れば後ろからグサッと
矢が刺さるわけだ」
一樹はぶるっと震えていた。
僕達も例外じゃない。全然気がつかなかった。
「弱いからといっても油断するなと言うことさ。
俺が上のやつを対処するから目の前の3匹を
殺ってこい」
ガイールさんから指令がでるが、
誰一人として前に出なかった。
さっきのことで自分の死を
意識してしまったからだ。
「ポ~イ」石がゴブリンに当たる。
「………………」※全員
投げたのはガイールさんだった。
「ほら、こっちに気づいたぞ!行け行け」
ガイールさんは手をシッシッと動かし
僕達を行かせようとする。
「たしかにこれは行くしかない!
一樹さん、健司さん行きましょう」
「だ~行くぞオラ~」※一樹
「お、お、おう負けるかよ」※健司
ビビりながらもそれぞれが闘う
覚悟をした瞬間だった!
僕達は異世界に来た。
今まで居たぬくぬくした生ぬるい世界じゃない。
僕達は命をかける!
そうしなければ生きていけないから………
『僕達は初めて命をかけてモンスターと闘う!!』




