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元英雄 これからは命大事にでいきます  作者: 鉄馬 メウ
第一章 異世界帰還編
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人を殴ってはいけません、アホになります

突然数人の男達が現れ


「神薙、何をしている早くしろ」


露鬼(ろき) 今、説得してるから待ってよ!」


「ダーメ~だ、遅い」


「くっ」


大男と神薙がなにやら不穏な空気で話をしている。

俺のことっぽい内容だな?


「神薙、誰だ、あれ友達か?」


「妖魔討伐部隊 剛力の露鬼よ」


「確かに力強そうだな~名前」


「なに悠長なことをいってるの!!

あいつは貴方を捕縛しにきたのよ」


「いや、お前もじゃん」


「私は違うわよ。説得して学園に連れていく

つもりで、ゲカをさせるつもりはないわ。

でもこいつは違う。危険なの!!」


「ひどいな~神薙ちゃん、俺だって仕方なく

くっくっく、……………やっぱり嘘だわ。

久しぶりに人が殴れるぜ、妖魔ばっかりで

味気なかったんだ、良い声でなけや~」


大男が突然殴りかかってきた。

俺は取り敢えず我慢することにした。


「ガン!!」


「あ~!!!、手が手が~~」


大男は俺を殴り手が割れた。


「ま~当然じゃ纏っているオーラの量が

違う。素手で鉄を殴るようなもんじゃ。」


「嘘、だって露鬼はオーラの量が多く、

力業で成り上がった強者なのよ?」


八雲の周りを囲うように他の男達が動く


「くそ、この露鬼様をこけにしやがって

その男をぶっ殺せ~」


男達は同時に殴りかかるが


「あ~あ~あ~あ~あ~」


「お前達アホじゃろう。さっきの見て

なかったのか、そんなんで殴れば

手が割れるのじゃ。」


アホが沢山悶えていた。


「な~神薙、俺が奏音学園にいくと

どうなるんだ。」


「どうなるかはわからない、けど

私が、先生達を説得する。だって

私を助けてくれたんだら、今度私の番」


「は~」


「わかった、奏音学園にいくわ」


「ホント」


八雲はため息をして、しぶしぶ学園に

いくことを了承するのだ。





大男の露鬼さん達は置いていき、

今、奏音学園の校門前にいる。


「でっか~さすがエリート校だな~」


「なかなかキレイな建物じゃ」


「そうでしょ、さ、新道先生が待ってるから

いきましょ」


八雲は学園に入る


「八雲、何故突然行く気になったのじゃ」


「あ~ま~後々のことを考えるとさ、

ずっと追いかけてきそうで、面倒そうだから」


「そんなこといって面倒ごとに巻き込まれたのを

何回も見たのじゃ」


「取り敢えず聞くだけだ!!」


「は~」


リーム先生はややあきれ顔で見て、

ため息をつく


八雲達は待ち合い室に通され

待つこと10分。


「大変お待たせしました。私は新道と申します。

宜しくお願いします。」


とても利発的な20代後半の道着を着た

男性が入ってきた。


「新道先生、彼が先日の妖魔を倒した方です。」


「そうなんですね。あれほどの妖魔を

倒すとは驚きです。貴方はかなりの

力をお持ちのようで」


「そんな、大したことないですよ。」


新道先生は八雲を褒めて、八雲は

やんわりと受け流した。


「そうだ、さっき露鬼君が君を捕縛に

行ったと聞いたが、会わなかったみたいだね。

学園に来たからにはもう大丈夫だから」


「………………」

「………………」


八雲と神薙は何と言って良いのかわからず

黙っていた。


「どうしたんだい、変な顔をして」


「新道先生、露鬼には会いまして、

今は多分、地面で寝てます」


「……………君………露鬼君達を倒したのかい」


「…………はい」


「そうか、これはしっかり話を聞かせて

もらわないとね。」


それから、神薙は新道先生に妖魔のこと

露鬼のことについて説明した。


「なるほど、君が危険な存在か確認

しなければならない。校長には、

私から話しておくよ。八雲君ありがとう、

今日はお引き取り頂いて結構だよ。


「……………随分あっさりと帰してくれたな~」


「そうじゃな~早く帰ってバナナを食べるのじゃ」


「どうでも良いのね」





夜中の学校、廊下からか「カシャ、カシャ、カシャ」

何かの音がする。さらに大きな音が、

「キーン、カン、キーン」音はどんどん激しくなり

「ガシャーン」金属の何かが倒れた。

そこでは、鎧騎士が大きな口を開け、「バリバリ」と

倒れた鎧騎士を食べていた…………………………。





お昼時間、八雲は学校の屋上で昼飯をたべていた。


「モグモグ、八雲誰かきたのじゃ」


「うん」


リーム先生はバナナを食べつつ、人がきたことを

教えてくれた。


「八雲、一人なの」


「うん、そうだよ」


八雲は心のなかで、「2人だけどね。」と言った。


「何か用、凛」


「なんでいつも一人で食べてるの?

昔は皆と食べてたのに!!」


「昔と違って、ゆっくり静かに食べたく

なったんだよ」


「ホント?」


「…………………」


凛は目を細めて、疑いの眼差しを八雲に

向ける。八雲はヤバいと想い黙る。


南条凛(なんじょうりん)ここかー」


「は~」

「誰だ」


突然大声で、凛を呼び現れた、道着姿の

大男と取り巻き達、暑苦しい感じがする。


「今日こそ俺が勝つ」


「いい加減面倒よ」


「いざ勝負」


大男は構え、凛はしぶしぶ片手を前に出し構える

大男が強烈な正拳突きを放つ、凛は一歩だけ

足をずらし、片手で正拳をいなしそのまま

片手を大男の顎の先端に軽く当てる。


「あ、ぐ~だ~」

「どん」


大男は倒れ、取り巻き達は嘆いていた。

凛は一言「終わり」と言って息を吐いた。


「すごいな~相手の動きを完全に読んで、

最小限の動きで倒した。」


「完全に格上じゃ、何よりわずかながら

オーラを感じた。こちらに来てからは

初めてじゃ」


「凛は昔から強いけど、完全に別格の

強さになってる。どうしたことだ?」


凛は八雲に見つめられ照れていた!!!






「くそーどうして勝てないどうしてだー」


南条に負け男は叫んでいた。


「ち・か・ら・が・ほ・し・い・か」

遠くから聞こえる声、何故かこころに染み渡る。

声が聞こえる方向を見て目が離せなくなる。

そこには鎧騎士か、一人、二人、三人と増えていき、

大きく口を開け……………待っていた。


「あ~~~~~」男は叫び声が木霊する。

その後男は行方不明になる。





「凛また屋上?」


凛は屋上に行き八雲と昼ご飯を一緒に食べようと

椅子を立ち上がると友達に声をかけられた。

ヤバいと想いつつも「そうだと」返事をする。


友達に「がんばりなさいよ」と声をかけられ

照れながら逃げるように教室をでるのだ。



凛は屋上へと向かう。階段を登り

屋上に着く手前「勝負だ~」声が聞こえる。

なんだろうと、横の壁を見ると、突然壁から

正拳突きの腕がでてきた。とっさに後ろにかわす、

変な感覚を感じた瞬間突然視界が暗転、

「えー」と驚き目の前には鎧姿のいつも絡んでくる

大男が立っていた。凛を見つめ、持っている

剣を振り下ろしてきた。凛はとっさに避けたが、

階段を転げ落ちる。




「先生、今声が聞こえた気がするけど」


「いや、何も聞こえなかったのじゃ」


「……………」







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