元英雄 妖精の村に行く
「町を出るのは良いが、少しは休んでからの方が
いいぞ、疲れてそうだし」※マイン
「いや、ここは早めに出るとするわ、さっき
目立ちまったから、変なやつらに付き
まとわれる可能性がある。もしも既に捕捉
されていても、外なら周りを気にせず
撃退できるからな」
「そうじゃな、この街を出るのじゃ」
「わかった。せっかく会えたんだからもう少し
ゆっくり話をしたかったが、仕方ね~な」
「うん、またね八雲今度は死んだなんて報告
なしだよ」
「了解だ、マリー、皆行くぞ」
八雲達はマイン達と分かれ、店を出た。
…
……
街から出るのは楽勝だった。入るのには
色々セキュリティがあるが、出るぶんには、
全く気にしないらしい。助かる!
「先生どちらに向かえば良いですか」
「ここから南に100km程度いった先に、
アクアフォレストと言う森がある。そこに
向かう。我らなら今日中には着くだろう」
「……………リームさんってスパルタだね」
「凛、このくらいのことでそんなこと言うなよ。
ま~ククルもいるから、俺に任しておけ!」
『ウィンドロード』これでさっさと進むとするか」
…
……
「よーし到着だ」「皆お疲れ~」
「私達何にもしてないから疲れてないよ。
改めて思ったけど、魔法って本当、便利だよね」
「あんまりこれになれると元の生活に
戻れなくなるぞ凛」
「さて、入る前に今日はここで野宿するぞ
準備をするのじゃ」
「? 先生、村に入って休んだ方が良いんじゃ
ないですか」
「我だけなら問題なく入れるじゃろうが、
お前達に関しては、まず間違いなく
攻撃をされる。まずはそれについてどうするかを
説明するのじゃ」
「……………」
…
……
………
…………
「皆、準備はできたか?」※八雲
「八雲、ククちゃんとくっつき過ぎじゃない」
ククは八雲の足にしがみついている。
当初ククは凛と同じテントで寝る予定だったが、
ククが八雲と一緒が良いとせがむためしかたなく
そうした。朝になると起きてからご飯を食べている
最中もず~とベッタリである。凛としては、子供
だからある程度仕方ないと思ってはいるが、
あそこまであからさまだと、嫉妬が抑えきれなく
なっていた。
「うん?そうだな!ククちょっと歩きにくいから
話してくれるか」
ククはゆっくりと手を離して、少し悩んで
八雲の手を掴んだ。
八雲はククを見る。ククは目をキラキラ
させて見上げてくる。八雲はあまりの
かわいさに「うん」と首を縦に振るのだ。
「ふん」
それを見た凛は頬を膨らませて不貞腐れた。
「お前達そこで止まれ」
「!!」突然、木から声が聞こえた。
「なんかいるな?」
「妖精さんは小さいから何処にいるかわからないや」
「木の裏にいるのじゃ、小さいとか関係なく見えん」
「さっさと出てこいなのじゃ」
「なんだなんだ偉そうに調子に乗りなよ!」
「…………ビビって出てこれんのか!」
子供の妖精が木から半分だけ顔を出して、
こっちを見ている。
「ビ、ビ、ビビってるわ、訳あるか~」
ビビりなから子供の妖精が出てきた。
見た目は青色のリーゼントみたいな髪型で
若干反抗期のヤンキーって感じかな!」
「お前達さっさと出ていけ、だいたい
なんでここに来れるんだ!幻術魔法を
かけているんだぞ」
「?……幻術、何かあったけ」
八雲は皆の方を向くが、全員首を振る」
「あ、これか、お前バカじゃろ魔法の発動を
失敗して、オーラか霧散しておるのじゃ」
「ガーン(´Д`)」子供の妖精はショックを
受け硬直している。」
しばらくすると
「うるさいうるさい出ていけーーー」
子供の妖精は逆切れした。
「だいたい妖精の癖に、なんで人間連れてくるんだ
お前がバカだろう。」
「は~もう良い誰か他のものを連れてこい
リームが来たと言えばすぐに来るだろう!!」
「リームお前なんて知るか~」
「ヒューン」何かがすごいスピードで飛んできた。
「このバカ息子が~」
「ドカーン」急に飛来した妖精が子供の妖精に
突撃パンチ、子供の妖精は殴り飛ばされ
木に刺さった。
「大変申し訳ありませんでした。リーム様」
父親と思われる妖精が空中土下座をしている。
妖精ならではの芸当かもしれない。
「なんじゃ、あの小僧はサックスの子供か?」
「はい、少々不出来な息子でして………」
「ま~それは良い、突然で悪いが入らせて
もらうぞ」
「ちょっとまって下さい。それはリーム様
だけですよね」
「いや、ここにいる全員じゃ!」
サックスはビクッと動き、恐れながら
「申し訳ありませんがそれはリーム様とは言え
聞くことは出来ません」
リームがサックスを見ると、サックスは
スマホのバイブ機能の如く痙攣していた。
先生は一体何をしたのやら?
「予想通りだ、サックスよ村長を呼んでくれんか、
話をする。」
「わっかりますた~」
「ヒューン」とすごいスピードで消えた。
…
……
「リーム殿、お久しぶりですな~」
それなりの年齢の妖精が現れた。とは言っても
見た目30代後半くらい、妖精はパッと見では
年齢が良くわからないから気を付けないとね。
「ジェイソン殿、久しいのじゃ、すまんが
ゲートを使わせて頂きたい。」
「!!………リーム殿、それはそちらの人間も
でしょうか?」
「そうじゃ」
「う~ん、リーム殿それは了承しかねます。
もしもの事があれば、我らの村だけではなく
他の村に被害がでます。お分かりですよね。」
「すまんのじゃ、もちろんわかっておる、
だが今回は我が弟子の命が掛かっておる。
引くわけにはいかん」
リームから強い意思と威圧を感じ、ジェイソンは
額に汗をかく。
「…………すまんのじゃ、無理を言った。
ジェイソン殿だけでは判断ができんじゃろう
まずは我だけがゲートを通って、四賢人を
説得してくる。良いか」
「はい、そうしていただくと助かります」
「皆聞いておったな、我がまず許可を得る
しばらく待っていてくれ」
「先生、宜しくお願いします!」
「任しておけ八雲、ではいってくる。」
リームは四賢人の元へと向かう。
八雲達は村長のジェイソンさんの許可を得て
村に入ることができた。本来ならいれたくは
無いだろうが、リームのたのみとあらば、
断ることは出来ないらしい。この村は過去に
リームにお世話になったらしい。正直助かる。
外では疲れが取れにくいからな…………久しぶりで
考えが足りていなかった。妖精は小さいから
「入れないじゃ~」※八雲
今日も野宿確定の瞬間である




