魔王牛鬼の真実
「今お茶を出すからね~♪」
「ばーちゃんは座ってろ。俺がやる」
「いいから、いいから」
お婆さんは何故かご機嫌で出ていった。
「………………………」
八雲はなにも言わず黙っていた。
気まずい雰囲気が流れ、赤城がため息をつき
話しかけてきた。
「なぜお前がここにいる」
「いや、お婆さんが倒れていたから
付き添ってきたけどまさかお前の家とは
思わなかったよ。びっくりした」
「びっくりしたのは、俺も同じだ
大体お前はこの辺に用でもあったのか?」
「……………わからん、なんとなく歩いてたら
ここに居た。」
「……………………な~八雲もうい……」
「お待たせーお茶とお饅頭よ~
とーって美味しいから食べて食べて」
「おい、ばーちゃんうるさいぞ
テンション上げすぎだ!!」
「仕方ないじゃない龍弥が友達
連れてきたの初めてなんだから、
嬉しくて嬉しくて仕方ないのよ。」
「バ、バカ恥ずかしいこと言うな。
それに友達じゃねー」
「まーこの子ったら、恥ずかしいからって
そんなこと言うものじゃありません。」
ガヤガヤわーわーと言い合っている2人の
姿を見て八雲は笑いが込み上げてきた。
「おい、なに笑ってる‼️」
「しゃーないだろ。らしくないんだから」
「う、うるさいばーちゃん黙ってろよ‼️」
「八雲君ごめんね、龍弥が照れちゃって
うふふふふ(〃´ω`〃)」
「キモいぞ、ばーちゃん」
「龍弥君、ふん、照れなくて良いぞ」
「お前も悪乗りするな‼️」
「八雲来い、俺の部屋で話をするぞ!!
ここに邪魔くさいばーちゃんがいるからな」
「恥ずかしがらなくて良いのに~」
「そうだ~そうだ~」
「うっさい、さっさと来い」
そろそろ怒りそうなので、黙って付いていった。
部屋にはいると。
「悪いなうるさくって」
「気にしてないよ」
「そこに座布団があるから座れ」
八雲は座布団に座り、赤城はベットに座り
こちらを向いて口を開いた。
「お前はやはり優しいな!!」
「なんだよ藪から棒に、さっきの仕返しに
俺を照れさせるつもりか!!」
「違う、率直な俺の感想だ、
わざわざ気になって来てくれたんだろ‼️」
「……………」
「八雲お前のことはなんとなくだがわかる。
お前との闘いの最中お前の心を感じていた。
最後の一撃『ライフ』を受けた時…………………
俺のすべてが変えられたよ。本当にありがとう
八雲、呪いを解いてくれて‼️」
赤城は嬉しそうに微笑んでいた。
「…………魔王……???あれ、あの~赤城さん
呪いってなんですか?」
「そうだな知らなかったか、俺は呪い持ちだ!!
大昔にある神によって呪いを掛けられた。
はっきりは覚えていないが何かの実験台にされ、
俺は魔王牛鬼になった。」
「うーん?、赤城って呪いで魔王になったのか!!」
「そうだ、俺は元は人間だ!!」
「……………はーーーー…………はーーーーえーーー」
「魔王って元は人間なのかーーーーーーーー」
八雲は言っている意味がさっぱり理解できないが
感情が爆発叫びまくった。
「そうだ呪いを受け膨大な力を手に入れたが、
その影響か人格を失って覚えてないことが
多いが間違いない」
「今日は驚きすぎて疲れた( ´-`)」
「………八雲よ、お前のおかげだ。
これで魔王でいなくていい。もうこれ以上
人を殺さなくて済む…………ありがとう」
赤城は八雲に頭を下げ感謝をのべて
真剣な顔で少し間を置き口を開いた。
「八雲、改めてお願いだ!!
ばーちゃんを助けてほしい」
…
……
………
…………
八雲は帰路についていた。
赤城の願いを聞くことができずに………
あれから話を聞いて助けてやりたいと思う気持ちは
確かにあった。だけどどうしても、
聞き入れることができなかった。
「一体僕はどうしたいのかな~」
八雲は夜空を見上げ、異世界の仲間を
思い出していた。
「ただいま」
「お帰りなさい、八雲」
「おー帰ったか八雲」
お母さんと先生が仲良くご飯を作っていた。
見た目やや違和感があるが、実は先生は料理が
出来てしまう。研究の過程でいろいろ試している
うちに出来るようになったとか
何がどこに役に立つかわからないものだ‼️
「八雲もう少しまってて」
「了解、テレビでも見て待ってるよ」
隣の部屋でテレビでも見ようと入ると
「一体犯人は誰なのだ、やはり怪しいのは
家政婦、と見せかけて実は事件を担当している
刑事な気がするのだ。」
「う~ん なんでいるんですか雷さま」
「お~帰ったか八雲、お帰りなのだ」
「お帰りじゃないですよ。神様が当たり前みたいに
家のテレビを見ながらゴロゴロしないで
下さいよ。」
「ケチ臭いことを言うでない」
「いや、ケチっていっているのではなくて、
神様が居たらびっくりしますよ。
なんでいるんですか?」
「リームちゃんに誘われて遊びに来たのだ」
「そんなに気軽に来ていいんですか、雷さま
確かにこの辺一体を管理している神様ですよね」
「リームちゃんの言う通りだの、八雲は頭が固い
まー言うなれば地域の視察って言うやつだの」
「…………ああ言えばこう言う………ぎゃー」
雷さまのイカズチが八雲に落ちた。
…
……
八雲は深く考えるのは止め先生の友達が
来たくらいで落ち着いた。
それから、母さん、先生、雷さまがきゃっきゃ
騒ぎながらご飯を頂いた。
「お母さんのご飯美味しかったなの」
「そうなのじゃお母さんの料理は最高なのじゃ
特にチョコバナナは最高!!雷ちゃん食べて‼️」
今は僕の部屋で先生と雷さまがチョコバナナを
食べている。
「さて、腹も膨れたし本題の話でもするか」
「そうじゃな、雷ちゃん」
「八雲ちょっと話があるのじゃ」
「なんですか?」
「お前の寿命じゃがもう8年ほどしかない
我はここ最近雷ちゃんにこちらの世界にも
精霊の木と同じ様なものがないか相談していた 」
八雲は眉間にシワをよせ真剣な顔をして話を聞いた。
「先生、精霊の木って、寿命を延ばす薬を作る
材料ですよね?」
「そうじゃ、こちらの世界にも魔法があった、
ならば可能性として十分あるのじゃ」
「有名どころでは賢者の石、これは他にも
いろいろな使い道があるらしいけど、
妾も詳しくは知らないから今は他の神にも
聞いているなの」
「それでじゃ我も雷ちゃんに聞いて
独自で調査をしていると寿命を延ばす伝承が
いくつも出てきた。きっと何とかなるのじゃ
安心せい」
「先生も雷さまもありがとうございます。」
先生は僕以上に真剣になって僕の寿命が
残り少ないことを気にしていてくれたことに
嬉しく感じた。




