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元英雄 これからは命大事にでいきます  作者: 鉄馬 メウ
第一章 異世界帰還編

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魔王のお願い


「ばーちゃん? ばーちゃんって今お世話に

なっている人のことか?」


「そうだ、一応私の仮初めの母親だ‼️

今とある病気にかかっている。恐らくこのまま

ではそう遠くない日に…………死んでしまう。

力を貸してほしい。」


「な、魔王どうして………」


「八雲あんまり魔王魔王言うな、今の俺は

赤城龍弥(あかぎとおや)と言う名前がある。」


「ああ、そうか悪い気を付ける」


「それで手を貸してくれるのか?」


「ふざけてるのか、………なぜ我らがお前に手を

貸さねばならんのじゃ、お前は魔王なのじゃ」


リームは真っ直ぐな目で魔王を見て問いただす。

魔王はやや眉間にシワをよせ、しっかりとリームの

目を離さず答えた。


「お前達が言いたいことはわかる。私達は敵同士だ。

何を言おうとそれはもう変えられないだろう。

しかし、私は………この通りだ私に力を貸してくれ‼️」


魔王は頭を下げ、伏して協力を懇願した。

八雲とリームは目を開き驚いた。

当たり前であった、かつて世界を滅ぼさんと

した魔王牛鬼が、自分達に頭を下げる姿など

想像すらできなかったからだ。


「「…………………」」


八雲もリームも声がでなかった。頭の中では、

今までの魔王軍の行いを思い出し、さまざまな

葛藤が起きていたからだ。…………


八雲は何を言うべきかわからなかった。

でも、答えがでなくても今の思いを伝えなければ

いけないと感じた。


「な~魔王、…………俺はお前を許さない」


「ギリ」と音を立て魔王は手を握り締める。


「お前はいったいどれだけの国を滅ぼし

人間を殺してきたと思う。

俺はお前達魔王軍と闘いながら旅をしてきたが、

どの町でも多くの悲しみが渦巻いていた。

親や友人、子供達がお前達に殺されたと言って……

俺にも一緒に闘ってくれる仲間がいた。

今でも目を瞑れば鮮明に思い出すことができる

自分の無力さを、お前への怒りを!!」


八雲と魔王の視線が交わる‼️


「もう一度言う、俺はお前を許さない」


「つまり、協力できないと」


「……………………」


「わかった。………邪魔したな……」


魔王はゆっくりと立ち部屋を出ていった。


「………………」


「八雲よ、お前の気持ちは良くわかるのじゃ」


「先生ありがとう、今日は疲れちゃったは、

悪いけど母さんには寝てるって言っておいて」


「………わかったのじゃ」


……


八雲はベットに寝ると先生は出ていった。


「先生に気をつかわせちゃったかな~」


……


「……………結城さん、歩ちゃん……俺はどうすれば良い」



八雲は目をつぶり過去を振り返り涙した、


……

………

…………


「八雲大丈夫か?」


「先生おはよう、心配かけてごめん」


「な、何を言う、ぜーんぜん心配してないのじゃ」


「おう、ありがとう、さてご飯食べて学校に行くか」


……


「兄貴~おはようございます」


「露鬼おはよう」


いつも元気に挨拶してくれる。

最初は露鬼の子分と思われるメンバー勢揃いで

挨拶に来ていたが、恥ずかし過ぎて止めさせた。


「兄貴大変ですぜ、昨日なんですけど、

かなり強力なオーラの波動を検知したらしく

監視クラブが動き出しているらしいです。

もしかしたら、かなり強い妖魔が現れたかも

知れないですぜ。」


「……………あれ?」


「兄貴俺たちの出番です。妖魔を探して

討伐しましょう‼️」


「あ、うんそうだな露鬼、だけどすまんな

今日用があるから無理だわ」


「そんな~兄貴」


「また今度な‼️……それに露鬼だけでも

いけるんじゃないか」


「………よっしゃー兄貴がいなくても、

俺ができる男だと証明するチャンスだ~

言ったるぜ~」


露鬼は叫びながら出ていった。


「八雲さっきの話お前か?」


「そうですね‼️ヤバいですかね」


「ばれると面倒くさそうじゃ、我が誤魔化しておく

から場所を教えろ。


先生に昨日の場所を教えて、現場のオーラを

消しに行ってもらった。


……

授業が終わり帰ろうと歩いていると、

何故か自然と魔王こと赤城が住んでいる町に

足を傾けていた。


「はーなんでこんな所にいるんだろう………」

「………うん~あれ大丈夫か?」


そこには胸を押さえて苦しそうに足を付いて

いる初老のお婆さんがいた。


「あの~大丈夫ですか?救急車呼びましょうか!!」


「あ、すいません大丈夫です。少し待てば

良くなりますので」


「そ、そうですか」


見る限り一向に良くなる感じがないので、

八雲こっそりと回復魔法をかけた。


『ヒーリングウォーター』


お婆さんは少しずつ呼吸を安定させた。


「はーすいませんご心配をお掛けしました。

大分良くなりました。」


「良かったです。家までお送りしますので

立てますか?」


「そんな、申し訳ない」


「いんですよ。僕もこの後あ婆さんがまた

途中で倒れないか不安ですもん、一緒に

行かせてください。」


「ありがとうございます。

それではこちらになります。」


それから、たわいもない話をしながら、

10分程歩いた場所にお婆さんの家があった。


八雲は玄関の扉を開くと


「ばーちゃん勝手に出歩くなって言っただろうが!!

買い物…は……………なんでお前がここにいる‼️。」


「お、おう…………来ちゃった!!」






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