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元英雄 これからは命大事にでいきます  作者: 鉄馬 メウ
第一章 異世界帰還編
2/226

目標は普通、命は大事

目が覚めたら、白い天井が見えた。

隣を見ると看護士さんがいた。


「目が覚めたみたいですね。少し待ってて

下さい。先生呼んできますので‼️」


看護士さんは、先生を呼びに出ていった。


「先生か、何もかも夢だったのか、

事故の後、俺は長い眠りについて

いたんだな~」

「あの女は何を言っておるのじゃ~

我はここに居るのにの~」


「あー先生は先生でも、お医者の

先生なので、リーム先生とは別ですよ」


「…………………………………………………………………

………………って、なんでいるんですか~!!」


隣でバナナを食べてる先生にツッコミを

入れようとして、立ち上がったら、

皮で転けた。


「なんて古典的なボケかましておる。

確かに笑いは適度にじゃがの~」


「いて~って、うっさいは!!

古くないは~一周廻って新しいわ‼️」


リーム先生にツッコミをいれられつつ

八雲は頭を撫でながら、抗議するのだ。


「身体がうまく動かね~」


「ま~当たりまえじゃな。あれだけの

戦闘の後じゃからの~」


先生と簡単にあの後のことについて

はなした。


「10分の1くらいか…………オーラの総量」

「ま~良いか、帰ってきたんだし、

戦わなくて良いんだ………うっ………………!!」


八雲は身体の確認をしながら、これまでの

戦争を思いだして、安堵し涙した。

その時!!


「ガラ~ガン」


扉が突然開き、そこには母が立っていた。


「八雲!!!!」


「かぁさ~~がふー」


「2年もどこほっつき歩いてた~~~」


母が突如あらわれ、喋る間もなく、

殴られる。倒れているところに

父がそっと近づき言うのだ。


「お帰り八雲、母さんなお前が寝てる間

心配でずっと泣いていたけどなんか顔見たら

恥ずかしくなって、どうして良いか

わからなくなって、殴ったんだ」


「ただいま父さん、解説ありがとう

普通わかんないから、さすがです。」


「長く寄り添ってるとわかるもんさ!!」


母さんは昔から感情が高まると暴走しやすい

父さんはそっとそれをフォローするのが、

いつもの流れなのだ。(父さんは母さん超ラブ)


八雲は改めて帰ってきたことを実感し

リームはなんだこのバイオレンスはと

思い一歩引くのだ。





俺は退院し現在自宅の自分の部屋にいる。

あの後、警察の事情聴取を受け

親には叱られながらも暖かく家に

迎えいれてくれた。


「旨い‼️旨い‼️旨い‼️」


「先生うるさいですよ。喋るか食べるか

どっちかにして下さい」


「何を言うか!チョコバナナサイコじゃ~~」


お見舞いの果物のバナナのみを

全て食べてしまった為、バナナを

食べたいと勘違いした母が

子供の頃好きだったチョコバナナを

作ってくれた。先生はドはまりである。


「バナナは素晴らしい、さらに

チョコをかけるとは八雲の母は天才じゃ」


「先生は相変わらすどこに食べたものが

いくんですか?手品ですか?魔法ですか?

どうなってるんですか!!」


およそ10cm程しかない先生が、

15cmのバナナを何本も食べている。

まさにイリュージョンである。


「さて一旦整理せんとな」


先生はキリッとした顔で

口にチョコが付いた状態で話しだした。

(真面目な感じだったので拭きました。ふきふき)


「まず確認しないといけないのは、八雲!!」

「あと何年だ」


八雲は胸に手を当て答えた。


「……………9年」


「ばかもん!!」


俺は残りの寿命を告げ、先生は

静かに叱咤(しった)する。


ま~死ななかっただけよかったかな

これが俺のギフト『ライフ』のリスク

寿命を糧にオーラの量を大幅に上昇させる。

今回は無理しすぎたかな、50年以上は減った。

でも助かった。つまり使える最大値に

助けられた。


「ラッキーだったてことね」

「バカ言っているんじゃね~」

「ばふ~」


先生に頬をラ○ダーキックをされた。

何で俺の周りは暴力的な女性が多いの~

(涙出そう)


「あと9年か~どうしたもんかね」


八雲は短い人生をどう生きるかを考える。


「う~ん…………………………良し」


「普通になろう。今までの血なまぐさいのは

イヤだ。学生として青春を謳歌するんだ」


「これからは戦いはせず極力安全第一

命大事でいくぞ~」


某ゲームの命令コマンドを目標に決めた。


しかし八雲はこの後知ることになる。

約2年のブランクが学生にとって

どれほどきついのか………






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