王都シャイン
「皆さん、ここで待っていて下さい」
セシリアはシャインの入口の扉の前に立つ
鍵を手に持ちオーラを込めると鍵の先から
光が照射され、その扉に当たると一気に
光の線が広がり各所に時計形の魔方陣が
「カチン、カチン」と音をたて動くと
扉がゆっくりと開いていく。
「皆さん、行きましょう結城さんを止めに!」
「結城さん、俺は今の貴方を否定します。
だから、貴方を許しません!」
八雲はここには居ない結城に向かって
改めて敵対する事を宣言する。
俺達は光に包まれシャインにはいると、
「おい!なんだこれは?」※赤城
「なんと!なんなのじゃ?」※リーム
「何事もない風景だワン」※ポチ
「………この中ではいつもと変わらない生活が
送られているわけか」※八雲
「そうですね。被害が出ていなくて良かったです。
結城さんも無闇に一般人は襲わなかったようです」
※セシリア
「それはそうだよ。結城さんの目的は
歩ちゃんなんだから………とにかく城に
行きましょう」※八雲
何事もなく活気のある商店街を抜けて、
城へと向かう。
「お前達止まれ!これ以上は許可なきものは通れん」
城門に着いたが、ま~当然ながら
そのまま突っ込めば不審者として牢屋行きだ!
「ムスカさん、急ぎなんで悪いんだけど
通してくれる?」
頭を下げて許可を取り通ろうとすると、
「は~ふざけて……るの……八雲?」
「ご無沙汰で~す。ムスカさん!」
「オ、オ、お前生きてたのか~~」
「あの~ムスカさん通って良いですか?」
「セシリア様!!!は!もちろんであります。
どうぞ~」
ムスカさん90度以上腰を曲げてお辞儀をして、
門を開けてくれた。
最初っからセシリアに声かけてもらえば良かった。
「あ!ムスカさんここを結城さんが通らなかった?」
「結城?そう言えばずいぶん見てないな、
今はどこにいるのやら………」
「そっか!ムスカさんありがとう」
つまりここは通っていないのか、
結城さんはどこに行ったんだ?
そのまま、急いで城の敷地内に入る。
門番の兵隊に止められるが即座にセシリアが対応、
城に入り、侵入者がいないか聞いたところ
そのようなことは現在確認されていないと聞き、
僕達は結城がどこに行ったか検討がつかなかった。
「まずは王のもとへ行き、状況を報告しましょう」
セシリアの提案から王様がいる書斎室へ向かう。
「セシリアです。失礼します。」
「お~よくぞ戻ってくれた。セシリアよ
待っておったぞ!」
「王、ご無事でなによりです。」
「うむ、セシリアも知っておるようだな。
この国に襲撃者が現れたしかも勇者結城だ!」
「やはりそうでしたか、それでシャインを
異界へ逃がしたのですね」
「あやつは突然現れた。私も油断をしていた。
まさかあの結城が私を脅してくるとは
思わなかった。
結城の目的はシャインリング、
それがどこにあるかと聞いてきたのだ。
私はその問いに答えなかった。
私は初めて見た結城の凍えるような冷たい目を
次の瞬間私の指が飛び膝をついていた。」
「王、手の傷をお見せください。」
「うむ、大丈夫だ!既に治療は終わっておる」
「そうでしたか、申し訳ありません」
「セシリアよ!お前のせいではない!」
「タッタッタ……………」
「セシリア~」
遠くから足音と声が聞こえる。
「うん?…………フィア姫」
「………………………!?、もしかして八雲なの?」
「お久しぶりです。フィア姫」
「本当に八雲なのですね!」
「はい!どうもです!」
「そうですか!生きていたんですね!」
フィア姫は悲しい顔で、
「八雲、助けて下さい。結城を止めて!」
目に涙を溜め、必死な思いで僕に頭を下げた。
「フィア姫、言われるまでもありませんよ」
「貴方は変わりませんね。貴方はみんなの希望です」
「姫!やめて下さいよ!そんなんじゃないですし
姫の一言が切っ掛けで英雄なんて言われるように
なっちゃったんですからね」
「良いではありませんか、貴方はそれだけとことを
したんですから!」
クスクスと笑う姫様
「フィア姫様」
「セシリア!良く来てくれました。
貴方にはだいぶ心配をかけてしまったわね!」
「いえ、ご無事で何よりです」
「うむ!それでは話をしようではないか!」
……………▽
それから、今まで起きた内容について共有した。
「そうであったか、目的は妹を蘇生すること、
純粋ゆえに正しきゆえに、ネジ曲がって
しまったか、結城よ!」
「それにしても、シャインリングを取りに
来るかと思っていましたが現れませんね!」
僕はふと思った。
「シャインリングはどこにあるんですか?」
「ここにはありませんよ。宝物庫の中です」
「…………既にないかもしれんな!」※赤城
「…………………いや、確認した方が良いかもしれません」
フィア姫は宝物庫を確認する事を進言
王の許可を得て宝物庫を向かう。
「特に変わった様子は無さそうですね」
宝物庫の前に到着、兵士がいるが特に
誰も来ていないと言う。
「中を確認した方が良いのじゃ」
「あ~あいつ、転移魔法を使っていた。
中に入られているかもしれない」
「お二人ともその点に関しては大丈夫かと、
この宝物庫はとくべつな結界が張られていますので
転移魔法で入れません」
「なるほど、だかそれは気配すらさせないのか?」
「それはどのような意味でしょうか?」
「この宝物庫、結界がある気がしないのじゃ
ここまで近づいて余程隠蔽したかったのか?」
「中をやはり確認した方が良いですね。
王様中には入ってもよろしいですか?」
「中を確認しよう。今開ける」
王様は手につけている指輪を前にかざし
オーラを込めると、宝石からレーザーが照射、
ゆっくりと扉が開いてくる。
「行きましょう。シャインリングはこの中です!」




