プロローグ
どうも、初めましての方は初めまして。
文ノ努と申します。
今回より、小説を書き上げていくのですが………拙い文面が多々あると思います。
それでもよろしい、という方はどうぞ閲覧下さいませ。
男は、完全に疲れ切っていた。
その原因は、男の仕事にあった。
会社説明では、週休二日等と宣っていた癖に、残業という名の時間外労働と度重なる休日出勤により男は心身共に疲れ果てていたのである。
こんな事になるなら、せめて……等と考えはしたものの、タラレバではダメだと思いつつも、溜息を愚痴と共に零していた。
「定時退社くらいさせてくれよ………ツイてないねぇ……」
男は自分の不幸を嘆きつつも、何をしても変わらないと諦め切っていた。
だが、1度溜まった不満は中々に止まらないもので、男は息抜きをする事にした。
男は、物書きが好きだった。
只管に本に没頭していたい人生だったのだが、その手の応募に自身の小説が受かることがなかったのである。
故に男は諦めていたのだが……捨てきることは出来なかったのだ。
男にとって、それは自分らしさに他ならなかったのである。
「ビール良し、焼き鮭良し、Word良し!久々に書かせて貰いましょうかねぇ…っ!」
久々の休日、その前夜…疲れも何もかも忘れて男は物語を書き出そうとしていた。
疲れと、眠気と、酔いに任せて……男は思い起こすがままに、物語を紡ぎながら意識を落としていった……
目が覚めた時、男は……拓けた草原で一人、うつ伏せになっていた。
「…………いや、いやいやいやいや、なろう系じゃあ、あるまいし……え?」
ここは何処なのか?夢なのか?訳も分からないままに、身体を起こせば、自身の身体に違和感がある。
どうしようもないその違和感を理解した時、男は絶叫した。
「なんで、TS物やねん!」
男は関西人という訳でも無かったのだが……その身体は男ではなくなっていた。
当然の困惑と、悲鳴……ではあるのだが、今の男……いや、彼女では処理しきれない程の混乱が男を襲っていた。
柔らかみを帯びた小柄な少女で……服装は貧相な町娘といった具合なのだが………そんな自身の状態を確認出来るほど、男は冷静ではいられなかった。
しかし、1番大事な事に男は気が付いていなかった…否、覚えていなかった。
自身が疲れと深夜テンションと酔いに任せて書きあげた小説のキャラクター、それに男が変わってしまっていたことを。
そして、その自身が書き上げた物語が、ダークファンタジー寄りの殺伐とした内容だったということを。
男の明日は、どちらだろうか……




