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すれ違い実行委員会  作者: ステルススター
第一章-すれ違い-
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-part6-完全にクロ

 2時間くらい普通のデートを行い、中村は女子と別れた。

 特に何もなかった。

 普通に女子を大事にしいた。

 これなら、委員会が出る幕はないであろう。

 すれ違い委員会はカップルの成立を阻止する活動をしているが、成立後のカップルを別れさせるという事はしてはいけない掟がある。一部例外を除いて。


 「待った?ごめん」


 「うんうん。私も今来た所だから」


 中村は別の女子と、合流した。

    *    *    *    *

 「じゃあ、また明日。学校で」


 「うん。啓輝君。またね」


 中村を尾行し続けて今日一日だけで、計三人もの女子とシフトデートをしていたのを確認した。


 完全にクロだ。

 次の委員会の定例会議でどうするかを決めなくては。


 「紘一。こんなところで何してるんですか?」


 尾行も終え、家に帰ろとしようとした時、バッタリ静紀と出会った。


 「ちょっと用事があって。静紀こそ、どうしてここに?」


 「私は友達との買い物の帰り道で・・・」


 静紀は何やら不思議な顔を浮かべ、こっちを見ていた。

 俺は、言わんとしてる事を察した。

 辺りを見回すと、男女のカップルだらけ。ここは地元で有名なデートスポット。そんな所に男一人で何をしてる?と不思議がるのは仕方ない。

 ただ、ここで馬鹿正直に男子を尾行してましたなんて言えるはずもなく、これ以上深く疑われる前に、この場を後にしようとした。


 「それじゃあ、もう帰るから。また、学校で」


 「・・・待って。こんなにもか弱い女子を一人で帰らすの?」


 「友達と来てるじゃなかったのか?」


 「さっきまではね。もう友達とは別れて一人なの」


 「・・・・はぁ。分かったよ。家まで送る」


 特に予定もなかったので、俺は静紀を家まで送る事にした。てか、ここまで言われて一人で帰えれとも言えない。

 なんというか。初対面の時から、大分性格が変わったような気がする。

 いや、変わったというよりも、こっちが素なんだろう。

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